木材の柾目・板目って知ってる?|無垢材 おすすめ 知識

木の柾目・板目って知ってる?

無垢フローリングの中でも様々な種類や違いがありますが、その中でも、「柾目(まさめ)」「板目(いため)」という言葉を聞いたことはありませんか? 要は、木目の見た目の名称になるんですが、今回はこの「柾目」と「板目」についてご紹介していきたいと思います。
無垢フローリング_柾目

今回の記事のポイント
✓柾目と板目の特徴がわかる
✓柾目と板目の製造方法の違いがわかる
✓柾目と板目をフローリングで使った場合の特徴がわかる

更新日:2023/5/25
初稿:2022/4/19

《目次》
柾目と板目の違いとは?
柾目と板目は製造方法が違う
フローリングでの特徴は?
柾目と板目の他にある杢目?
柾目と板目についてのまとめ

住宅を考えた際に、現在はほとんどの家がフローリングを採用しています。フローリングと言っても色々な種類や素材がありますが、見た目やデザインで選ばれる方も多いのではないでしょうか?「柾目」や「板目」はそういったデザイン重視で選ばれる方には為になる知識として知っておいて損はないです。

無垢フローリング_柾目

特に、この「柾目」や「板目」を味わえるフローリングというのは【無垢フローリング】です。天然木の雰囲気を存分に味わえるとしてここ数年でかなり人気が高く、多くの雑誌や本でも特集が組まれ、選ばれている床材です。弊社ではバリエーション豊富な樹種を取り揃え、特殊な加工を施した商品などもございます。理想の空間をイメージしてお好みのものを見付け、【無料サンプル】で本物を実感してみてください。

無垢フローリングは柾目か板目かで見た目も大きく異なります。木の独特の感じや温もりを味わいたい方は板目の無垢フローリングがおすすめです。家具やインテリアと合わせて選んでもいいかもしれません。

柾目と板目の違いとは?

柾目と板目の違いは木材の製造加工の仕方によって異なります。もっと詳しく言えば、素材の性質や特徴、そして扱い方も異なります。しかし、誰もが分かりやすいのはやはり、雰囲気による違いが大きいです。

柾目の特徴

柾目は簡単に言うと、木目が真っ直ぐ平行になっている部分を指します。木材の中心(心材)を切った時に、表面に現れます。そのため、節などが少なく、直線的な杢目の模様になります。

柾目は樹齢が増すことで心材部分が増え、模様も生まれ、採れる量も多くなります。柾目は年輪と並行にカットし製材するので、幅広の柾目をご希望の場合は高齢樹とされる木材であれば対応可能になります。柾目の性質は、木目がほぼ平行で均等に並んでいるので伸縮なども少なく、反りや割れなどの狂いもあまりないとされています。

柾目_フローリング
平行で一定の模様であることから、柾目はどちらかと言うと落ち着いた雰囲気によく似合う無垢材とされています。とは言っても、無垢材は同じ木であっても同じ模様や表情を見せるものは一つとしてないので、自然の雰囲気やイメージも楽しむことが出来ます。

柾目は今お伝えしたように、木目の線が並行し、美しい見た目です。そのため、高級感も味わえますが、一方で整いすぎていて木の感じがあまりしないという方っもいらっしゃいます。柾目は選ばれた木材の中でも貴重価値が高く、一般的には入手しにくい木材です。木材の樹種によっては、比較的手に入れやすいものもありますが、高価になることも多いです。

スタイリッシュで大人な雰囲気や、デザイン性が高く、高級感を出したい場合には最適です。木の温もりや、味わいを感じたいという方は、柾目よりも板目の方が適しているでしょう。

板目の特徴

続いて、板目の特徴についてですが、板目は柾目と異なり木材の中心部分からはズレたところに見られる木目を指します。そのため、木目が並行ではなく、山が重なったように入っていたり、波状になっていたりと不規則な木目になります。まさに、木本来の姿という感じでしょうか。表情豊かな木目が木の温もりや味わいを演出してくれます。

板目の場合、年輪に対して水平方向にカットするので幅広の木材が必要な際なども含め、一番ポピュラーなものになります。板目の性質は、柾目と比べると、伸縮しやすく、反りが起こりやすいとされていますが、用途や使い方、施工を工夫するなどして多くの場所で扱われます。

板目_無垢フローリング

木材は製材の仕方や乾燥の具合、方法などによって伸縮や反りの起こり方は違います。最近は、製造技術も進化し、ある程度のものであればコントロールすることも可能。木材の専門店である天然木材.comでは昔から培われてきた技法や、職人の技術などを駆使し、高品質で安定感のある無垢材を提供しています。

海外の輸入材から、国内の国産材まで独自のルートで仕入れた木材は、しっかりとした管理の元、製材加工処理を行い、品質の高い無垢材として【無垢フローリング】や【無垢羽目板】など様々な商品に形を変え、販売しております。

柾目と板目は製造方法が違う

柾目と板目は同じ木材でもそのカットの仕方が異なることで作り出されます。木材の節や曲がりなど木の状態によって製材方法を選んだりもします。木は自然のものなので、全く同じものは一つもありません。それぞれの木の特徴や個性、形などを見てみて判断していきます。ここでの見極めも重要で、いかに木を余さずに使い切ることや、製材後のことも考えて見極めなければなりません。木材は大切な資源です。無駄をなくし、大切に使うことで地球の環境にも配慮されます。

そういったことも含めると、板目の方が簡単で多くの量を生産でき、無駄も少ないです。板目は、竹を割るように木を縦にカットしていき、厚みや幅などは用途によって変更します。

柾目_板目

一方の柾目は採れる部分が限られるため、ホールケーキをカットするように挽いていきます。この挽き方によって柾目の木目が生まれます。採れる部分が限られている分、幅が大きい木材や材料をとるためには樹齢が古い大木の丸太を使う必要があります。そのため、板目よりも柾目の板の方が貴重で高価になります。

木材_ヒビ割れ
コスト面では、板目の方が柾目よりも価格が安いとされています。柾目の場合、中心付近を切り、加工するため、割れなどの不具合も多く、フローリング材としてはあまり用いられないとされます。しかし、乾燥時の伸縮など、性能面で見ると板目の方が反りなどの不具合を生じやすいという特徴もあるため、どちらが良いとは一概には言えません。
各家庭や店舗・会社など、使う場所や用途、そしてデザインやコストなど選ぶ基準はそれぞれです。そして柾目にも板目にも、どちらにもそれぞれの良さがあります。皆さんはどんな場面、どんな場所で無垢材を使いたいですか?まずはイメージすることから始めて、理想の空間をつくっていってください。無垢材を使った住宅などの【施工事例】も参考にしてみてください。

天然木材.comでは、木材の専門店の技術や知識を活かし、塗装や特殊加工を施した無垢フローリング商品もございます。アンティークやヴィンテージに似合うように特殊加工を施した【GROB】シリーズは人気急上昇中!

空間演出にこだわりたい方や、オシャレさを追求したい方には最適です。また、無垢材に関するご相談やお問合せがございましたら、お気軽にご連絡くださいませ。

フローリングでの特徴は?

今までの話から、柾目と板目の特徴を知った上で、続いてはフローリング材として考えた時には柾目と板目はどんな風になるのかを考えていきましょう。

柾目フローリング

柾目の無垢フローリング

柾目の無垢フローリングは木目が一定なため、スッキリとキレイな見た目になります。フローリングの敷き方や向きなどを考えて張ることで部屋の奥行きや幅なども広く見せることが可能。シンプルでナチュラ洗練された空間にはよく似合います

木目が一定なことで、キズや汚れが目立ちやすいとされますが、早めの対処やメンテナンスを行うことで、キレイな状態を維持することができます。

柾目の無垢フローリングは収縮や反りが少なく寸法も安定しているので、施工しやすく扱いやすい無垢材です。ただし、先ほどから述べているように、採れる部分が少なく、貴重な木材として扱われるため、価格が高いとされます。

いわゆる「木の家」と言われるような木材をふんだんに使った家に使うというよりも、こだわりたいお部屋や、譲れないデザインや理想空間などに部分的に採用するのも一つの手段です。木の家でも色んな箇所に、色々な種類の木材を使用してバリエーションを楽しむのも面白いかもしれませんね。

木の家

板目の無垢フローリング

板目の無垢フローリングは、木目に模様や柄が見え木の味わいや温もりを感じることができます。節や色合いなども違い、同じ柄になることもないです。そのため、オリジナリティーや木材の個性を存分に楽しめます。自然味溢れる空間や、天然素材にこだわりたいという方にはおすすめです。

柾目のフローリングに比べると模様があるので、傷なども目立ちにくく量産可能なため、価格も比較的安価で、樹種の種類も柾目よりかは豊富です。ただし、柾目とは反対に、収縮や反りが起きやすいので扱いには注意が必要になることもあります。

板目_無垢フローリング

一般的には、無垢フローリングの中でも板目の方が人気があります。
無垢フローリングを選ばれる方のほとんどが、木の本来の雰囲気や温もり味わいなどを求める方が多いからです。木が持つ表情は唯一無二のもので、自然素材であるために、どんな場所にも、どんな雰囲気にも相性が良く、幅広く愛されています。

そのため、板目の無垢フローリングは市場でも多く出回り、ホームセンターなどの量販店以外にも、弊社のようにインターネットの通販でも簡単に手に入れることができます。しかし、通販サイトでの購入の場合、実際に実物を確認することが出来ないため、「想像と違った」「イメージの色とミスマッチだった」という声も多く聞きます。そのような失敗をしないためにも、天然木材.comでは【無料サンプル】サービスを実施!
まずはお手元で本物の質感や香り、風合いなどを感じてみてください。

柾目と板目の他にある杢目?

柾目や板目の他にも杢目というのがあるのをご存知ですか?実はちょっとした豆知識なんですが、丸太を桂向きのように樹皮に近い部分から削って製材すると出てくる「杢目(もくめ)」
柾目や板目は直線的にスライスするので別名「スライサー杢」とも呼ばれますが、杢目の場合、丸太を回転させて加工するため、「ロータリー杢」とも呼ばれます。

波のような模様が個性的で、とても特徴的な柄が楽しめます。最近は、こういった木材の表情にも目をやり、フローリングの貼り方で楽しむ「ヘリボーン」や「フレンチヘリボーン」とはまた違った楽しみ方ができます。他とはちょっと違った個性を活かすような内装にしたい方には好評です。

杢目_フローリング

フローリングの貼り方についてのコラムはこちら

柾目と板目についてのまとめ

今回の記事では、柾目と板目についてお話していきましたが、いかがでしょうか?
どちらにしても、無垢材というのは人工のものとは違った楽しみ方が多く、同じものがない自然本来の模様や柄が楽しめます。選ぶ樹種によって色や風合いも異なりますし、自然素材だからこそ持っている調湿効果や癒し効果など様々めメリットもあります。

自分たちの求める理想の内装やデザインイメージなどに合わせてお気に入りの無垢材を探すのも楽しいですよ!今では、モデルルームや展示場などでも無垢材などの天然素材を使用した住宅が増えています。無垢フローリングを床材に、無垢羽目板を天井や壁に使うことで、ぬくもりのある快適空間が手に入ります。

無垢材を使った家

昔から日本では、木造住宅が当たり前で、古い時代から木を使って家を建てていましたが、最近はこの木材という存在をより身近に感じます。というのもここ数年、DIYという言葉が流行り出したことで、自分たちで張り替えを行ったり、デッキを組んだりと無垢材の需要も増え、手軽に購入できることや、簡単に施工出来るような仕組みや、紹介動画なども増えているからでしょう。

そのためか、今までは専門家や職人さん達しか知り得なかった「柾目」や「板目」などの情報も検索されるようになり、自分たちで吟味して選ばれる方が多くなりました。ちょっとの知識を身に付けるだけでも、その後の生活や暮らしには大きく差が生まれます。これから、新築や注文住宅をご検討の方や、中古物件をリノベーションしようと考えている方も、ぜひ、無垢材のことを知ってからご検討することをオススメします。

無垢材_住宅

木材の専門店として、これからも多くの方々に高品質で、見た目もおしゃれな無垢材商品を提供できればと思っています。無垢材のこと、木材関連のことで、知りたいことやご相談、ご質問などありましたらお気軽にお問い合わせください。

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