羽目板を使った外壁サイディング
今回は木材の羽目板を使用した外壁サイディングについてご紹介していこうと思います。
そもそも外壁サイディングって何?という方もおられると思いますので、まずはそこからご説明していこうと思います。
サイディングとは簡単に言うと、建物の外壁下地の上に貼る仕上げ材のことになります。
一般的にセメント製や金属製のものが多いですが、最近は表面に木材を使用するケースも多くなってきました。
ログハウスやバンガローのような佇まいを彷彿とさせる風合いや、雰囲気を出すことができます。
【今回の記事のポイント】
✓木材サイディングの使用方法や種類、メンテナンスなどがわかる。
更新日:2023/11/24
初稿:2021/1/20
《目次》
・木材の外壁サイディングとは?
・使用箇所や施工方法について
・羽目板とサイディングの違い
・木材サイディングの種類について
・外壁木材のメンテナンスについて
・サイディングの歴史について
・最後に木材サイディングのまとめ
木材の外壁サイディングとは?
近年の傾向としてはこういったカジュアルで趣味に寄り添った住宅や、自然との調和をもたらす自然素材のお家が増えていることで、木材のサイディングにも注目が寄せられています。
実際に、最近のオシャレな住宅や店舗、カジュアルなショップや家には外観で木を使用しているお宅が多いと思いませんか?
そしてリフォームやリノベーションにおいてもそういった木材を多く取り入れた建物が多くなったように感じます。
このように、外観で木材を使用する際に多く利用されるのが外壁サイディングや羽目板といった商品になります。
昔の日本家屋や蔵、お城などでも実は杉などを使用した焼杉外壁が多く、現在に至るまで存在しています。(貼り替えは行っています)
外壁は製品の種類や価格、施工方法など、モノによって異なります。
お住まいの地域や環境によっても外装の材料やパネルなど選び方は違います。
色々と調べてみて参考、比較するのもいいかもしれませんね!
また、外壁は屋外になりますので耐久性もポイントです。
もちろん選ぶ建材によってはメンテナンスも必要です。
私たちがご紹介する【レッドシダーの無垢材サイディング】は屋外での使用に向いている木製サイディングです。
耐久性だけでなく、耐水性にも強いのでデッキ材としても対応することが出来ます。
他にも、無垢羽目板や外壁に使用可能な商品をご用意しております。
また、【無料サンプル】では本物の無垢材をお手元で確認することができます。
直接触れることで質感や肌触り、色合いなどを実感できるのでお試しになってみてください。
使用箇所や施工方法について
外壁と言ったら建物の壁のことを指しますが、必ずしも外壁だけに使用しなければならないというわけではありません。
先ほどもお話したようにウッドデッキや玄関、部屋の内装など、どんな場所でも幅広く使用が可能です。
そして、外壁全体に使用する必要もなく、例えば、外壁の正面一面だけをアクセントとして木目やカラーを活かし工事することも可能です。
他にも出窓などの突起箇所だけに張り付けることも可能です。また、屋根の裏面になる軒天に使用するのもおしゃれです。
このように使用する範囲を変えるだけで、お家の佇まいも様々な表情に変わります。
色々な組み合わせが出来ることで、選ぶ楽しみも増えますし、途中で張り替えて気分を新たにすることも楽しめます。
外壁サイディングの施工方法はいくつかありますが、基本的に通常の外壁はビス打ちが多いとされています。
しかし、木材なので金属を使ってしまうと、その箇所から錆びやひび割れ、腐食などを起こしかねません。
そのため、木材で外壁を検討している方は、ビスを使用しない方法で施工することをオススメします。
素人の方には判断が難しい場合もあるので、専門やプロの方に聞いてみたり、インターネットにて情報 検索をして調べてから最適な方法を選んでください。
また、木材の種類や特徴によっても異なりますが、そのまま無垢の状態で使用し、経年変化を楽しむ場合や、変色を防ぐため塗装を塗り、長く同じ色味を保持する場合など選択が分かれます。
外壁全面ではなく、一部の外壁だけに木材を使用する場合は、他の外壁との色合いやバリエーションを楽しむことも出来ます。
屋根の色も含めて合わせてみても面白いかもしれませんね。
羽目板とサイディングの違い
今までの話をしていて思うのが、「羽目板とサイディングの違いってなんだろう?」ということです。
確かに、見た目だけでは区別がつきませんし、正確な違いもわかりにくいです。
材質としても同じ木を使用していたりするので何か大きな違いはあるのか気になるところです。
根本的なところからお伝えすると、羽目板においては室内で使用する建材として多く言われます。
天井部分や壁など、床のフローリングとは別にインテリアやデザインとして使われることが一般的です。
逆にサイディングとなると屋外での使用を目的とした素材のことを言います。
中には室内で敢えてサイディング材を使う方もいるようですが、用途や効果を理解した上で使用しています。
ただ、資材としての物は何ら変わりなく、外壁サイディングについても和風建築であれば羽目板と言ったり、洋風建物であれば外壁サイディングと言ったりするので外壁だけで考えた場合の決定的な違いは「和か洋か」ということになるでしょうか。
工法としてはそれぞれ、羽目板は縦張りで、サイディングは縦張りも横張りも出来ます。
どちらが良いとは一概に言えませんが、長い目で見ると縦張りの方がおすすめかもしれません。
それは雨水などが溜まることがなく下に落ちるからです。
施工についても現在であればDIYで素人でも施工することは可能ですが、羽目板であれば大工さんに、サイディングであれば外壁専門の方にお願いするのが適切です。
木材のよって性質も乾燥具合も異なり、割れや反りに繋がる恐れもあります。
安全や作業の効率を比べてもプロの方にお任せした方がその後のトラブルや問題も起こりにくいでしょう。
木材や無垢材のことで何かご質問やご相談がございましたらお気軽にお問い合わせください。
木材サイディングの種類について
当社で取り扱っている外壁の木材サイディングには2種類あります。
一つは【ベベルサイディング】と言って、傾斜のあるサイディングになります。
傾斜があることで少し重なるように施工をしていきますから、横から見ると波を打っているような仕上がりになります。
ベベルサイディングを使用する場合は基本的に横張りになりますので、落ち着いた水平のラインが協調的で、深い陰影を演出します。
それこそロッジやバンガローなどの建物に多く、カジュアルでいて、どこか落ち着いたような雰囲気が出ます。
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続いて、もう1種類はチャネルサイディングです。
こちらはベベルサイディングとは違って、溝があるタイプになります。
見透かし張りのような感じに仕上がるので奥行きや厚みを感じることが出来ます。
チャネルサイディングの施工は縦張りが多く、スタイリッシュな雰囲気やシャープで洗練された建物にはとてもよく合います。
近年の木材を使用したおしゃれなお家には、こちらのサイディングが外壁としてだけではなく、住宅の境目の塀などでも使用が見られます。
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外壁木材のメンテナンスについて
外壁で木材を使用した場合、購入時は美しい自然素材の色味もメンテナンスをせずに放っておくと紫外線や雨、空気中のホコリなどの影響から変色や劣化が起こります。
この変色も味わいと考えて、理解した上で施工する方もいらっしゃいます。
ただし、外壁の役割は住宅を守ることでもあるので、劣化防止や長く愛用するためにはメンテナンスが重要となります。
見た目の美しさや耐久性を保つ為には塗装や防腐剤の処理などを行う場合があります。
塗装をしていても木材は伸縮するので塗膜が剥がれやすい性質があるので通気性のある塗料がおすすめです。
メンテナンスの期間は大体3年~7年が目安のようです。
ウレタン系の塗料を使っている場合も多く、ウレタン系であればメンテナンスの間隔は5年~10年の間が好ましいようです。
メンテナンス方法もそれぞれで、業者に依頼する方もいれば、ご自身でDIYメンテナンスを行う方もいるようです。
ご自身で行う際には、十分に安全面に気を付けながら、誤った方法を取らないよう事前に確認してから作業しましょう。
サイディングの歴史について
近年建てられている多くの住宅や建物は外壁にサイディングボードを採用しているところが増えました。
しかし、この外壁サイディングの歴史はそれほど長くはなく、日本で初めてこのサイディングボードと言われるものが開発されたのは1974年のことだと言われています。
開発した【モエン】という会社は防火外壁材の会社で、その商品の一つとして開発されました。
現在もこのシリーズは研究開発を続けて存在しているようですが、当時の住宅にはほとんど使用がなく、まだまだシェアが少ない状況でした。
それから、住宅にサイディングが使用されだすのはもっと時間が経ってからの約15年以上の1990年代の頃になります。
この頃からバブル経済によって日本家屋から洋風の住宅が流行しだし、多く建築されるようになりました。
そこでこのサイディングが外壁材として使用され始めます。
デザインもレンガ調やタイル調など、デザイン性が高く、種類も豊富に作られ個性的なものが好まれました。
その後、阪神・淡路大震災が起きたことで耐久性に優れた外壁材が求められるようになり、軽量で耐久性の高い外壁サイディングに注目が集まり、普及が幅広くなっていきました。
そのため、当時は数種類しかなかったデザインも、色やバリエーションを増やし多くの商品が出来たとされています。
2000年に入ると、今度は住宅の機能や個性、オリジナル性が求められるようになり一段と色や種類、デザインも増えていきました。
複数の色を使い分けることで、よりリアルなレンガを表現したり、木目調や漆喰調などの個性豊かな外壁サイディングが登場していきます。
2005年には様々な機械や技術が進歩し、好きなデザインを施すことも可能になりました。
例えば、好きなキャラクターを採用し外壁として使用したり、店舗やショップなどもお店のロゴをデザインした外壁サイディングを使用することが可能になりました。
これにより、今までの大量生産型のデザインから少量生産型のデザインへシフトチェンジされていきました。
ここから新たに、本物志向が増えたりナチュラルな自然派と言われる人が増えてきたお陰で、この木材をそのまま使用した木材サイディングが人気になっていきます。
当時は機能性や耐久性に注力をおいていたものが、時代と共により洗練され、個を活かすデザインや仕様へと変化してきています。
また、これによって塗料の進歩も進み、色々な事柄に特化した塗料が販売されるようにもなりました。
木材はそのままにしていくと自然物ですから間違いなく色の変化や劣化します。
それを良しとして楽しむ方もいますが、長く木材の色を楽しみたい方は塗装をする方が多いです。
最後に木材サイディングのまとめ
木材を使用した外壁についてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?
外壁と言えば今や当たり前に使用されているサイディングボードが主流でしたが、環境配慮や個性、オリジナルを求められる時代には木材サイディングはとてもマッチする外壁かもしれません。
様々な時代背景と共に、外壁ひとつをとっても変化が見られるのは面白いですよね!
木材も素材は昔から変わらなくとも加工の性能が進化したり、耐久性や品質を保つ為の技術など沢山の変化をしてきています。
もちろん、この木材を使った外壁サイディングも同様です。
使い方や使用箇所によってもバリエーションはたくさんあるので、是非自分たちだけの唯一無二の住宅をつくってみてはいかがですか?
もちろん、大掛かりな施工やリフォーム・リノベーションの際は専門家にお任せするなり相談することをおすすめいいたします。
木材のことであれば、私たち専門家に何でもご相談ください。些細なことでもお伺いいたします。
これからも木材の可能性を追求し、色々なことにチャレンジしていきたいと思います。
【無料サンプル】のご用意もございますのでお気軽にお問い合わせくださいませ。