外壁 ~木材サイディングのメリット・デメリット~

外壁 ~木材サイディングのメリット・デメリット~

前回、木材を使ったサイディングのご紹介をいたしました。外壁としても木の板を使用することで、よりカジュアルで個性的な住宅を手に入れることが出来ます。その外壁サイディングとしての木材の紹介がご好評だったため、今回も木材サイディングについて少し詳しくお話していこうと思います。

外壁を木材でつくった際のメリット・デメリットや、大体の相場など、これから新築、リフォーム・リノベーションをご検討中の方におすすめです。自宅をDIYする方にも参考になるかと思います!

前回のコラムはこちらから →→ 【木材の外壁サイディング】

外壁_木材

木材外壁のメリットについて

まずは早速、木材を外壁として使用した際のメリット・デメリットについてお話していこうと思います。

何よりも一番はそのデザイン性!個性的なお家や、カジュアルな住宅をお好みの方はこぞって木材を使用する傾向があります。最近のおしゃれな住宅には木の使用率が今までの比べると遥かに上がったと思います。では、木材を使用した際のメリットとはなんでしょうか?

 

【無くなる心配がない】

木材というのは製品ではないので、木がある限りは素材がなくなることはありません。工業製品の場合はその年ごとに製品が変わっていったり作り手が減っていくことで廃版になったりと、同じものというのが手に入らない場合があります。ですから、工業製品のように木材もなくならないよう植林や環境保護を進めるています。

また、他の外壁材を使用した際にメンテナンスなどで交換が必要になった場合にも類似品が無いといったことで困ることがないでしょう。類似品がなく、新たに別のデザインでサイディングを貼り直すことがなく、部分修繕においても木材であれば可能です。

【独自のデザイン性】

木材を使用すると木の温もりが感じられ部分的な使用も出来ることで様々なデザインをつくることが出来ます。前回のコラムでも記載しましたが、使用箇所を区別することでデザイン性に富んだ住宅をつくることができます。例えば屋根の裏地や、壁面の一部など個性を出すことで自分たちらしい好みの家がつくれます。

また、天然資材ですから経年変化も楽しめたり、木材ならではの深みも楽しめます。外壁サイディングの場合、金属の素材を使用すると劣化により見栄えも悪化します。木材の場合だと、種類にもよりますが、経年変化によってデザイン性が高くなることもあるでしょう。ただし、カビなどの発生が起きた場合は見栄えが悪くなるので定年のメンテナンスは必要です。

そして樹種によってデザイン性も変わってきます。例えば杉を使用した場合や、アガチスを使用した場合などで雰囲気が全然違います。濃い色合いのものや淡い色合いなど、また焼杉と言って加工することでまた違った雰囲気を演出することも可能です。

↓↓ メンテナンスについてはこちらもご参考に ↓↓

メンテナンス_木材

木材外壁のデメリット

続いて、木材を外壁で使用した際のデメリットについてです。木材は天然素材になるので自然のものを維持するのにはそれなりに大変かもしれません。しかし、自然素材だからこそ味わえる雰囲気や変化が好まれているようにも感じます。選ぶ基準は人それぞれですから、皆さんの基準でお考えくださいね。それではデメリットとは何でしょうか?お話していきます。

 

【使用が難しい地域がある】

木材を外壁として使用する場、地域によって使用が難しい地域があります。それは、《準防火地域》《法22条区域》と呼ばれる地域です。こちらの地域では火災を防止するために建築資材の制限や指定があることがあります。木は燃えやすい素材であるため、燃えにくい素材のみが使用可能となるなど、防火対策が徹底されています。

例えば、住宅が密集していている地域だと、火災が起きた際に火事が延焼してしまう恐れがあります。そうならないよう、このような制限がかけられたり、或いは、消火活動の際に消防車などの緊急車両が通れなくなる恐れがある箇所などは《準防火地域》に指定されることがあります。

【メンテナンス頻度が高い】

木材は自然素材ですから、他の外壁材と比べると、雨やカビによって劣化しやすいです。約5年~10年に一度の頻度でメンテナンスをすることをおすすめいたします。メンテナンスをせずにそのままにしておくと腐食の原因にもなるので注意が必要です。

しかし、メンテナンスをきちんと行ってあげることで愛着も湧き、長い期間ともに過ごすことができます。現に、昔の蔵や古民家でも建材しているのは木材の丈夫さや、自然の賜物とも言えるでしょう。

確かに一般的なサイディング外壁に比べるとメンテナンス頻度は高いかもしれませんが、どちらにせよ外壁は屋外にあるので長く住む住宅にとってはメンテナンスは必要不可欠になってきます。

【価格が高い】

正直にお伝えすると、他の外壁サイディングに比べると木材外壁は天然素材なので値段が高価な傾向にあります。木の種類などによっても価格は異なりますが一般的なサイディング材の約2倍程度の工事費用がかかると思っていただいた方がいいでしょう。

しかし、高価であっても人気があるのはなぜでしょうか?それは、前途でもお話した通り優れたデザイン性が一番の理由かもしれません。おしゃれな雰囲気や温もりを感じたい方には、やはり人気があるようです。

他の外壁サイディング材に比べると木材外壁はデメリットが目立ってしまいがちですが、木材には木材の良いところがありますし、個性的な住宅をお望みの方にはおすすめな外壁です。人気が出てきたために、様々な開発をして耐カビ性や、耐火性にも対応する塗料やオイルなどもここ数年でかなり増えました。

ですから、一概に何が一番かというよりは、各家庭に合ったもの、住まいの理想に合ったモノを使用するのが一番だと思います。

耐用年数と費用相場について

外壁に木材を使用した場合の耐用年数と費用相場を知ることで、長期的な費用対策や計算が出来るかと思います。他の外壁素材に比べてどんなものなのか事前に知っておくといいでしょう!

 

  • 耐用年数について

外壁として使用する木材の寿命は最低で約20年ほどになるかと思います。木の種類などにもよって異なりますから正確な数字は定かではありません。しかし、先ほどもお伝えした通り、メンテナンスをしっかりと行うことで50年以上も持つケースもあります。やはりメンテナンスは大切になってきますね。

一番は5年程度で一度メンテナンスを行うこと!5年ごとに点検をし、塗装を塗り直すことで各段に維持できます。また、塗料も一般的なものではなく、木材専用や、木材に適したものを使用することが大切で、木に浸透するタイプの塗料であれば木目を殺すことなく、木の温もりを感じることが出来ます。

ただし、既に塗装がされている素材もありますので、その場合だと浸透しづらいなんてこともあるので購入前に事前に確認すると良いでしょう。また、施工時期や工法によっても最適なものがあるので一度、専門業者に確認することをおすすめいたします。

外壁_塗装
  • 費用相場について

外壁に木材を使った場合の設置・施工費用は、1㎡あたり7,000円~13,000円程度でしょう。貼り替えの場合になると解体なども含まれることもあるので、また違ってきますが、30坪の住宅であれば約130万円~250万円ほどの総工事費になるでしょう。

しかし、費用の見積もりは住宅によって全然違いますから、いくつかの専門業者からお見積りをしてもらうことがいいでしょう。ちなみに、変動する費用については以下のようなものがあります。

  • 木材の材料価格
  • 外壁下地の劣化状況(解体の場合)
  • 住宅の構造や工法、周辺環境による工事難易度
  • 雨漏りといった他の工事の追加(リフォーム・リノベーションの場合)

使う素材や、その住宅環境によってかかる修理費用などもあるので必要によってはそれ以上に費用が加算されることもあります。各自のお家の状況なども含めて、様々な側面から検討することで後悔のないものを選択してください。

住宅_費用

最後に木材サイディングのまとめ

前回に引き続き、木材を使用した外壁サイディングについてご紹介いたしましたが、今回はもう少し詳しくメリット・デメリットについてや、費用や耐用年数についてもご紹介いたしました。

木材を使った場合の一番のメリットはデザイン性ということ。最近は建売であっても木材を使う住宅が増えているぐらい需要が高まっていますし、デザイン性や趣味に特化した住宅なども増えていることで個性やオリジナル性を活かす傾向になっています。今までは木材の外壁というとコテージやロッジなどの山小屋のイメージが強かったと思いますが、アウトドアが流行っていることもあり、そういったデザインが好まれるのかもしれません。

ただ、気になるのはそのお値段と耐用年数ですよね。やはり天然素材であるが故に価格は高価になります。また、耐用年数についても放っておくと長くは持ちませんからメンテナンスが重要となってきます。総合して考えても価格重視の方には不向きな外壁かもしれません。

しかし、生活の快適さや、暮らしを豊かにするといったことに重きを置く方には好まれる素材と言えるでしょう。また、世界的な傾向としてスローライフや環境配慮などが当たり前になりつつある時代ですから、そういった部分でも購入に繋がるのかもしれません。

各ご家庭によって事情や、住む地域、または求める優先順位などは人それぞれです。そこに時代背景や流行などが加わることで、また選ぶ基準が変わってきます。前途で述べた法律なんかもその一つですよね。

色々な観点から考え、自分たちに合ったものを選ぶことで後悔のない家づくりに繋がると思います。住宅は大きな買い物になりますから、是非後悔や失敗のないように沢山悩んで決めてください。外壁一つまでもこだわっていくことで愛着が湧きますし、それが木材であれば尚更、共に経年変化をしつつ楽しめるのでおすすめです。

 

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