フローリング初心者の為の商品知識
なんとなくわかっているようで違いについてハッキリわからず、曖昧な部分が多いと思います。初心者の方でもわかるように今回は、この2つの【フローリング】と【羽目板】について紹介していきたいと思います。
この記事を読んだら、フローリングと羽目板の事が理解できる他、無垢材に関連する情報も身につきますよ。まずは2つのカテゴリに分けてお話していきましょう。
今回の記事のポイント
✓フローリングの特徴や種類がわかる。
✓羽目板の特徴や用途がわかる。
初稿日:2020/09/25
更新日:2024/1/27
《目次》
・フローリングとはどんなもの?
・フローリング 単層と複合の違いとは?
・羽目板とはどんなもの?
・羽目板を使った実用例7選!
・フローリングや羽目板についてまとめ
フローリングとはどんなもの?
まずは、よく聞く【フローリング】についてですが、これは皆さん、よくご存知の通り、構造 材とはまた違う床材・床板のことを言います。
床の仕上げ材として加工された木材で、その総称をフローリングと言うようになりました。
使用する素材の樹種は様々で、好みや用途によって選ぶことが出来ます。最近では輸入木材も人気で低価格なものが多く、幅広い種類が販売されています。
また、床材向けとして使用する為、生活の中でも歩いて割れたり、ヒビ割れや反りなどが起こらない丈夫なものが選ばれます。
そのため、厚さなんかも羽目板と比べ、厚みがあるものとなります。
無垢材はその名の通り、自然の温もりがあり、素材の質感や木目なども楽しめます。その反面、メンテナンスが必要となり、掃除や手入れに関しては複合タイプの方が簡単とされています。木質のフローリングは種類が豊富なので、値段や特徴もピンからキリまであり、お客様の用途や要望によって選び 方も変わってきます。
ちなみに、【フローリング】は日本だけで通じる表現で、英語の「flooring(フローリング)」は床材全てのことを表します。そのため、海外では日本で言う「畳」なんかも「flooring」と言われます。
また、最近はメーカーや工務店によって、床材全般のことをフロアスタイルと呼ぶこともあり、床(フロア)にどんな材質を使って空間デザインするか?といった話合いもあるようです。
床材の種類や特徴など、詳しく知りたい方はコチラ
➡【床材の種類や価格 無垢フローリング】
➡【床材の種類について知っておこう!】
フローリング 単層と複合の違いとは?
それでは、ここからは「単層フローリング」と「複合フローリング」についてお話していきたいと思います。どちらもそれぞれにメリットがあり、内装のリフォームによって張り 替えることも可能です。
単層フローリング
単層フローリングは基材の構成層が1つなので単層フローリングと言い、その中でもフローリングボード、フローリングブロック、モザイクパーケットなどに分類されます。住宅において一般的なのはフローリングボードで、主に【無垢材フローリング】のことを言います。
無垢材とは直訳すると「垢が無い」ということですので、まじりっけのない、ありのままと言う意味で用いられます。原木の木を伐採し、そのまま製材して出来たものを指します。
そのため、ベニヤ板のような合板を使って作られたものは無垢材とは言いません。
フローリングボードのうち、側面加工することで、側面に凹凸ができ、これを噛み合わせることによって隙間なく床材を敷き詰めることが可能になります。
昔の宮大工さんなどでも有名な組木なんかと同じで、釘を一本も使わず施工することができる技術となり、これは日本ならではの最高の技術とも言えるでしょう!
釘の成分は鉄になりますから、どうしても水や空気で劣化しやすく、年数を重ねることで錆てきて腐食の原因になり兼ねません。
複合フローリング
複合フローリングは、現在多くの住まいで使用されているフローリングで、大抵は単層フローリング以外のフローリングのことを指します。
複数の層を重ねた基材の上に化粧加工しますので、化粧板と言われることもあります。
加工の技術に伴って普及も増加し、今では一般的な床材として主流となっています。基材としては合板が多いですが、ファイバーボードと言われるものなど多彩な材料によって製造されます。
加工技術とご近所トラブルの増加により、遮音性能があるものも開発され、マンションなどにはよく利用されます。基材の下にゴムやウレタンなどのクッションを入れて加工することで遮音効果が出て、上下階の歩く音や物音などが軽減されると言われています。
また、耐久性を保つ為に、突板を貼り合わせる特殊加工を施したりすることも多いようです。クッション加工されたものは、特に賃貸などで需要が多いため、引越しの際に不動産 会社に確認してみるのもいいかもしれません。
無垢材と比べると加工しているため、伸縮や狂いなども少なく、施工・メンテナンス・取り扱いにおいても簡単だそうです。
カラーについても塗装しているものが多く、バリエーションが豊富で選ぶ楽しさもあります。
表面には、きちんとしたキレイな木材を利用しているので、写真などでは無垢材との区別がつかないほどです。
天然木材.comでは、単層フローリング・複合フローリングはもちろんですが、
それ以外にも【床暖房に対応したフローリング】や、今風のおしゃれな雰囲気を味わえるハンドスクレイプ加工などを施した【GROBシリーズ】もございます。
木材の専門店だからこそ可能な商品ラインナップとバリエーションで、皆様の理想のフローリングが見付かるはずです。気になる方は、お手元で本物を実感できる【無料サンプル】もご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
羽目板とはどんなもの?
ちょっとしたところにも木のナチュラルな感じが欲しい場合などには最適です!
壁も白塗りだけでは表情が寂しく感じたり、飽きがきてしまっても、この羽目板を利用することで表情豊かになり、味わいも出てきます。
厚さもフローリングと違いますし、柔らかい素材を使用することが多いので薄いものが多いです。
その為、価格も当然フローリング材よりは低価格で購入しやすくなっています。
ただ、羽目板をフローリングとして使用することも可能です。しかし、お話したように床材のフローリングと比べて厚みがないため、フローリングの機能 性として長く見た時には、丈夫なフローリングの方がいいでしょう。傷が付いたり、反れたり、割れたりなんかしても保証されることはありません。
羽目板についてのご質問やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
羽目板の用途
羽目板は古くから日本でも利用されてきました。と言うのも昔は今ほど沢山の種類の資材がなかったので、ほとんどの場所で木材が使用されてきました。
また、日本の気候にあった木造建築は理にかなっていることも多く、日本のように湿度が高い時期があったり、乾燥した時期があるなど、四季がはっきりしている国には木材が打って付けの資材でした。
木は呼吸をするとされ、湿気の多い時には水分を吸収し、乾燥時には水分を放出することで伸縮を繰り返します。これが自然の調湿効果として有効的とされていました。
昔はエアコンなどもない時代でしたので、この調湿や保温効果を狙って自然のエアコンとして利用されることが多かったようです。
それがいつしか資材の種類も増え、エアコンなどの冷暖房設備も整うようになり、流行や住宅建築の進化も伴って利用の幅が減っていったのも事実です。
しかし、最近のように、木材をふんだんに使用した木の家や、自然素材にこだわった家づくりなどが人気となり、改めて、木本来が持つ効果にも注目が集まり、見直されてきていることで、自然派住宅の需要が高まっているのも1つの事実です。
あえて、節がある木材を使用して木の風合いを見せたり、ヒーリング効果として木の香りが出るようふんだんに使ったりと目的も様々で、ワックスなどを使ってメンテナンスすることによっては100年持つこともあります。
現在人気のナチュラルな雰囲気で、自然と共に暮らすような住宅や、カジュアルでアウトドア派な住宅まで、あらゆる場面での活躍が見込める無垢フローリングや無垢羽目板は、インテリアの検索ページで探すとランキング上位に入ってくるほど!
表情豊かな木材を使用するだけで部屋の雰囲気は温かく、ぬくもりのある空間となり、自然光との相性も抜群です。ダウンライトや印象的な照明と組み合わせることで、とても素敵でオシャレな空間へと変身します。
弊社では、輸入材も国産材も含め、多くの木材を取り扱っています。
フローリンや羽目板以外にも、内装部材や自然塗料(オイル)などの商品もございます。
無垢材をご検討中の方向けに、無料で無垢材のサンプルを郵送するサービスも行っております。写真で見るだけでではなく、是非、本物の無垢材を触って質感や香りをお確かめください。
羽目板を使った実用例7選!
ここからは、無垢羽目板を使った実用例を紹介していきます。
今や、和室だけじゃなく、洋風にも使える羽目板は、おしゃれな人たちの代名詞でもあります。
インテリアとして内装や家具と合わせることで、より理想的な空間づくりが可能になりますので、参考にしてみてください。
こちらは腰壁に【柳杉】を使った実用例です。
和洋どちらにも合うようなスギ材は針葉樹特有の特性を持ち、柔らかく淡い色味が特徴で、調湿効果や香りの良さにも優れています。そのため、スギ材は現在でも人気のある樹種となります。
好みや特徴を理解した上で種類を選ぶことで、お部屋を自分たち好みの空間に変身させることができます。また、お子様のいるご家庭や、北欧テイストや、シンプルな空間が好きな方にも好評です。
先ほど同様、天井にも羽目板を使用することによって、無機質な空間からぬくもりのある空間へと変わります。
実は最近の住宅では、このように天井にさりげなく木材を使用するケースが増えています。
今までは、壁との繋がりから、同じ壁紙で一続きになっていることが多かった天井も、フローリングと合わせて無垢材を使うことで空間に奥行が出たり、自然の表情が伺え、明るい雰囲気となります。
屋根の裏目(軒天)にも羽目板を使用!
今では外観にもこだわりを見せ、オリジナリティーのある家が好まれます。
他の近隣住宅との差別化や、ちょっとだけ個性を見せたいという方にはおすすめ。「こんな所にまでこだわるなんて、きっと住んでる人もオシャレさんなんだろうな…」と思わせるような住宅になりますよ。
もし、屋外用で無垢材を使用したい時は、耐水性に優れた木材を選ぶことがポイント!
今では外壁に使用する方もいらっしゃいます。
続いては、室内の内装に腰壁で羽目板を用いたものです。
フローリングの色とは異なった色を選ぶことで、引き締め効果やコントラストが生まれ、趣のある空間になりました。
濃い色や、白っぽい色など、木材の色合いによってお部屋の雰囲気も大きく変わります。
また、好みの色に近付けるために、塗装を施したり、経年変化によって色合いを育てていくといった方法もあります。
壁を全面ではなく、一部の一面を変えることでオシャレさが増します。写真のように、シックでモダンな雰囲気がある空間には濃いめの無垢材が人気です。グレーの壁紙や間接照明の柔らかい光によって大人な雰囲気がでています。
このように、壁紙の色や照明と組み合わせ考えることで、リビングやキッチン、トイレまで好きな雰囲気を味わうことができます。
こちらは、同じ腰壁でも縦ではなく、横貼りにすることで縦貼りとはまた違った表情を演出しています。
横貼りにすると、奥行きが感じられ、ゆったりとした時間が流れる雰囲気になります。
また、無垢材のツヤ感が何とも言えない味わいを出しています。
最後はこちらの外壁に無垢羽目板を使った例になります。
縦と横のランダムな貼り方はおしゃれな人だから出来る技です。
外壁を木材にすることで、飽きもなく、家の外からも家族の背景が見えるような気がします。
外壁にも少しだけこだわることで、周囲の住宅とは一味違った空気感を出すことが出来ます。
また、外壁に木材を使用する際には、いくつかのポイントや注意点があるので、併せてご確認ください。
フローリングや羽目板についてまとめ
以上が【フローリング】と【羽目板】についての説明となります。なんとなく違いや特徴について、ご理解いただけたでしょうか?
大雑把に言ってしまうと、「床材」と「オシャレ板」といったところでしょうか?
この2つの組み合わせでおしゃれな空間が造りだせて、それに樹種や色合いが加わることで、数百通りものパターンが楽しめます。
まさに、自分たちだけの色が出せる最高のインテリアデザインです!
こういった内装やインテリアのデザインを、設計段階から打合せしながら選べるのは、楽しくもあり、悩ましいところでもありますよね。皆さんならどんなところで、どんな木材を使用したいと思いますか?
現在のようなコロナ禍でも、自宅で過ごす時間を楽しく快適に、そして居心地のいいものに出来たら嬉しいですよね!
是非、自分たちだけのこだわりや、色を見せて、快適な住宅や空間を造りだしてください。
また、無垢材についての質問や相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。