天然木材と人工木材の比較
このページでは、エクステリアで重要な6つのポイント
「樹種の豊富さ」 「価格」 「質感」 「メンテナンス性」 「耐久性」 「自然の温かみ」 を、素材別に比較します。
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どれを選んでも、メリット・デメリットはあります。
例えば、「人工木材」
「耐久性」や「メンテナンス性」を大切だとお考えなら最適です。
しかし、「自然の暖かみ」や「加工性」は他より劣ります。
このように、比較する中で、
どれが一番あなたさまに適しているかは、あなたさまご自身で判断するべきです。
その上で、弊社の「高品質な木材」を選んでいただき、
あなたさまのご家族や大切な方に喜んでもらえるなら、これ以上に嬉しい事はございません。
「樹種の豊富さ」の比較
「人工木材」については、原材料となる木粉や樹脂などの配合の比率を調整すること、またリブ加工、エンボス加工、サンディング加工などの表面仕上げを用いることで、質感を自由にコントロール出来るようになっています。
加えて着色をすることで、カラーバリエーションも増やすことが可能となり、種類の豊富さという意味では現状一定のラインアップはそろっています。
ですが「樹種」という意味では「人工木材」の場合、木粉や樹脂を混ぜたいわゆる「工業製品」に近い扱いとなるため、どうしても単一的な形になってしまいます。
一方で「天然木材」の場合、一般的に樹種はたくさんありますが、エクステリアに使用する場合には耐久性・耐候性に優れた樹種を選ぶ必要があります。ですが、弊社ではインドネシア・マレーシアを中心とした東南アジアの高耐久材を海外メーカーと直接取引にて調達しております。
加えて国内でも他産地の耐久性・耐候性に優れた樹種をご用意することが出来ます。ホームページに掲載されている商品はもちろん、そうでないものにつきましても何なりとお問い合わせ下さい!
「価格」の比較
一般的に「天然木材」は樹種によって値差はあるものの、おおむね「人工木材」に比べると安価です。
ですが、どの樹種でも施工後1年程度でシルバーグレーに退色しますので、退色が気になる方は塗装が必要になりますので、塗装のコストはその分プラスにはなります。
ですが塗装をするにせよ、しないにせよ、オンリーワンの自然素材で自分だけのオリジナルな空間を創造すること、その価値はプライスレス!!だとは思いませんか?
さらに「人工木材」ですと、何年か経過して解体し、それをそれぞれの自治体に持ち込んだ場合は基本的に受付拒否となり、産業廃棄物として処理しなければなりません。これに対して「天然木材」の場合は、解体した業者がチップとしても再処理でき、お客様が自治体のクリーンセンターに持ち込んでも焼却可能な一般ゴミとして引き取りが可能です。つまり、「人工木材」は解体時に想定外の費用がかかり、実際のコストはもっと高いということになります。
加えて価格以外の部分においても、結局人工木材は半分がプラスチックであるがために、地球環境の破壊につながり、完全なプラスチックのように再利用することも出来ず、エコなようでエコな材料ではありません。
これに対して「天然木材」は、基本的に伐採量以上の植林がされているため、使えば使うほど、炭酸ガスを吸収し真の意味でエコな材料です。
「質感」の比較
「人工木材」という商品は最近ではだいぶ世間からの認知が進んで来ました。
そして技術革新も進み、原材料となる木粉や樹脂などの配合の比率を調整することで、強度や質感を自由にコントロール出来るようになりました。
例えば木粉の比率が高いものは木の質感が強くなり、より天然木に近い風合いの商品を作ることが出来ます。それに対して樹脂の配合が高いものは、強度がしっかりとした仕上がりになります。
加えて表面の仕上げ方法では、リブ加工、エンボス加工、サンディング加工などがあります。
リブ加工は表面に溝やギザギザの加工を施したもので、これにより強度が増し滑りにくくなります。
エンボス加工は表面に凸凹の加工を施したもの。これにより見た目がより木目に近くなります。
サンディング加工は表面を研磨する加工のことで、サンドペーパーで削り、木目の雰囲気を出しています。 このように仕上げの加工方法で人工木材の特徴や見た目にも違いが出ます。
このようにさまざまな方法で強度や質感をコントロール出来るメリットがある一方で、人工木材はデメリットも存在します。
それは、人工木材に使われる原材料にあります。
なぜなら樹脂を原材料とすることで、夏は熱く冬は冷たいというデメリットがあるのです。 特に、真夏の直射日光を浴びた人工木材の表面は、素足では歩けないくらい熱くなることがあります。
また、水を吸収しにくいので、表面が濡れてしまうと滑りやすくなるので転倒にも注意が必要になります。
【下記画像は水を吸収していない濡れた人工ウッドデッキ】
もう一つ、「人工木材」でご注意いただきたい点が、「静電気」の存在です。木材は静電気を発生させませんが、人工木材の場合、静電気を発生させます。つまり、静電気による汚れの付着がおき、全体的にプラスチック独特の古ぼけた汚さが出てきます。
また、人工木材は完全なプラスチックではなく、半分が木粉ですので、多孔質となり、水分を吸収します。ということは、ジュースなどをこぼすとそれがデッキの中にしみを作ります。一度ついたシミは取れません。また日陰の部分はこの多孔質のところにカビが生えさらに汚くなります。
一方で「天然木材」の性質ですが、施工後1年程度で木材がシルバーグレーに退色しますが、自然の風格ある雰囲気を作り出してくれます。また、軽微なささくれやひび割れが発生するのは、木材が幅方向や厚み方向に膨張収縮するからです。
「人工木材」は、この幅と厚みの膨張収縮が木材よりも少ないため、また空洞になっているため、表面と内部とで膨張率が異なることがなく、ひび割れが発生しません。
しかし、人工木材は半分がプラスチックのため、同じ比率で長さ方向も膨張収縮します。そのため予期しないひずみなどが発生したり、長さ方向のジョイント部分には危険なくらいの隙間が出来ます。
「人工木材」にするか「天然木材」にするかを迷っているお客様にご理解いただきたいのは、「天然木材」の場合、耐久性には3年で腐朽するもの(ホームセンターで販売しているSPFやホワイトウッド)から、後述する少なくとも15年以上の耐久性のあるものまで、材種によって性質が変わります。
ですので、それぞれの樹種の特長を理解していただく必要があります。人工木材の場合は、腐るかどうかについてはどのメーカーの商品もほぼ同じで、そこそこの耐久性がありますが、実際にはいろいろの欠点があり、数年で取り換える必要が出てくる場合もあると言うの事実です。
「メンテナンス性」の比較
「人工木材」は塗装をする必要がありません。また、日頃のお掃除も水を撒いてデッキブラシを掛けるだけで簡単にお手入れが出来ます。ウッドデッキのメンテナンスやお掃除が面倒くさいとか、手間を出来るだけ掛けたくないという方は、「人工木材」をお選びいただいた方が良いかと思います。
一方で「天然木材」の場合ですと、日頃のお掃除は水を撒いてデッキブラシを掛ける、というところまでは「人工木材」と一緒ですが、「乾燥させる」という工程が加わります。
また、自然素材のものですので、無塗装のままですとどの樹種でも1年程度でシルバーグレーに退色していきます。
退色が気になる方ですと、ここでさらに「塗装」という工程がもう一つ加わります。
こうしたことから、「天然木材」のメンテナンスについては「人工木材」と比べて若干ですが手間が掛かることは否めません。
ですが、長年使用し傷が付き汚れていても素材が良い、もしくはお手入れをしているものは貫禄があり、年々カッコ良さが増していきます。例えるなら、使い込んだジーンズや革靴などでしょうか?世界に同じものは2つと無い、こだわりの自然素材を長い時間じっくりと手間を掛けて育て上げ、あなただけのオリジナルなウッドテラスの空間を作ってみませんか?
「耐久性」の比較
耐久性に関して言えば、「人工木材」は抜群の性能を持っています。天然木の欠点であった、耐久性や耐候性を克服しています。防虫性能が高く、抗菌力も強いので、シロアリ被害の心配はほとんどありません。
一方で「天然木材」の場合、樹種はたくさんありますが、耐久性・耐候性に優れた樹種を選ぶ必要があります。もしそうした特性が無い木材を選んでしまうと、長期間にわたって風雨にさらされる上に、四季がはっきりした日本の気候は木にとって非常に過酷な環境下となりますので、短期間で腐ってしまったり、シロアリに食われたりしてしまいます。
ですので、弊社ではたくさんの樹種の中でも特に耐久性・耐候性に優れた選りすぐりの木材をおススメしたいと思います。
当社イチ押しの樹種!!【セランガンバツー】
・イペやウリン等に比べると若干軽いものの、十分な耐久力を持っています。メンテナンスなしでも15年以上腐ることはありません。コストと品質のバランスが非常に良いことから、一般住宅はもちろん、商業施設でも多く使用されています。
耐久性はハードウッドの中でもNo.1!【ウリン】
・鉄の木と呼ばれ、腐りとは無縁の木材です。シロアリなどに対する防虫性、雨への耐水性にも優れます。
高級感と品を兼ね備えた美しい木材【アマゾンチェリー】
・水に沈むほど比重も高く圧倒的な耐久性を誇ります。港湾や桟橋等、水中に使われることもあります。
圧倒的な質感を持ったハードウッドの王様【イペ】
・「腐る」という言葉とは無縁の木で、水のかかるような条件の悪い場所でも少なくとも15~25年の耐久性を誇ります。海外では主に港湾や岸壁のウッドデッキにも使われています。日本では横浜の大さん橋や海ほたる、新宿高島屋や六本木ヒルズなど、有名な公共施設や大型施設でも採用されており、抜群の施工実績を誇ります。
針葉樹の中では耐久性に優れた【レッドシダー】
節があり、カントリーチックな雰囲気が特徴です。また天然の殺菌成分を含んでおり、腐りにくくシロアリなどの虫害に比較的強いです。
「自然の温かみ」の比較
素材そのものの温かみということであれば、なんといっても「天然木材」の右に出るものはありません。人工木材も表面加工や配合素材を厳選することで、天然木材によく似た風合いを出すことは可能です。
ですが、本当の意味での「木の温もり」を感じたいというのでしたら、私どもは「天然木材」をおススメ致します。
なお余談になりますが、この「木のあたたかさ」に関してですが、具体的な素材を例にご説明したいと思います。例えば、発砲スチロールと鉄を思い浮かべて下さい。発砲スチロールを針葉樹、鉄を広葉樹と見立てます。発砲スチロールは空気を多く含んでおり、断熱をします。触っても、極端に冷たくも暖かくもないですね。
一方、鉄は空気を余り含んでいません。断熱をしないので、さわると冷たく、時には暖かく(熱く)感じますね。こうした例からも、天然木材が「あたたかい」というのはどちらかというと針葉樹で当てはまります。