フローリングのお手入れ方法は?
しかし、無垢フローリングを存分に楽しむためには、メンテナンスなどのお手入れも欠かせません。中には、床に黒ずみやシミができたと言うお客様もいらっしゃいます。そのため、今回は、無垢フローリングのお手入れ方法についてご紹介していきたいと思います。
今回の記事のポイント
✓塗装による異なるお手入れがわかる
✓メンテナンスの際の注意点がわかる
✓黒ずみ原因がわかる
更新日:2023/5/25
初稿:2021/12/30
《目次》
・塗装によって異なるお手入れ
・メンテナンスの注意点について
・無垢フローリングの黒ずみとは?
・無垢材のお手入れ~まとめ~
間違ったお手入れによって無垢フローリングの良さがなくなってしまったり、劣化を早めるようなことになってしまっては大変です。この記事を読んで、正しいメンテナンス、お手入れ方法で上手に長く、無垢フローリングをお楽しみください。
既に、無垢フローリングを愛用している方や、これから、住宅を建てようとお考えの方、リフォーム・リノベーションを検討されている方にも参考になるかと思います。
また、無垢材が気になっているという方は、お好きな樹種を選んでお手元で本物を実感できる無料サンプルもご用意しておりますので、この機会にお試しになってみてはいかがでしょうか?
やはり、写真で見るのと、手で触れて質感や香りを実感できるのとでは大きく異なります。
塗装によって異なるお手入れ
無垢フローリングを床材として採用する際に、様々な種類の商品があります。
例えば、【オークの無垢フローリング】を選んだとしても樹種は「オーク」でも塗装のバリエーションがいくつかあります。そして、実は、塗装の種類によってお手入れ方法も異なってきます。
無垢材の塗装で代表的なのは【自然塗装(オイル塗装)】、【ウレタン塗装】【無塗装】の3つで分けられます。それぞれの塗装に適したお手入れ方法でメンテナンスを行うことで無垢フローリングの長持ちにも繋がります。
自然塗装(オイル塗装)
自然塗装(オイル塗装)の無垢フローリングのお手入れ方法についてですが、自然塗装は天然由来の油脂(オイル)を使った仕上げのこと言います。木の質感をそのままの状態で生かせることができ、無垢フローリングの中でも人気のある塗装です。傷や汚れが付きにくい特徴もあり、好評です。
●日常のお手入れ
自然塗装を用いた無垢フローリングの日頃のお手入れは簡単です。
・乾いた雑巾で拭き掃除をする。
・板の隙間のゴミは掃除機を使用し、取りにくい場合は爪楊枝などの細い針や棒を使いましょう。
・大きな誇りやゴミは掃除機でもいいですし、箒や塵取りでお掃除してもOKです。
ポイントは水を使用しないということ!床が濡れてしまった場合には必ず、乾拭きをして水分を吸収しましょう。
●定期的なお手入れ
自然塗装(オイル塗装)の無垢フローリングは定期的なメンテナンスが必要です。
味わいや風合いを長く楽しむためにはこの定期メンテナンスが重要になってきます。
・専用のワックスを使って、汚れを綺麗に落としていきます。
・乾いた雑巾やペーパーなどでしっかりと乾拭きを行ってツヤを出します。
このような定期的なメンテナンスを行うと行わないでは、その後の無垢フローリングに大きく影響していきます。
そして樹種によっては、このメンテナンスによって風合いや艶が増し、飴色に変化していったり、木目が美しく見えるようになてきます。
経年変化によって飴色に変化しやすい無垢フローリングの樹種は【パイン】【チーク】【ブラックウォールナット】などがおすすめです。
弊社でも、多くの樹種を取り揃え、無料サンプルをご用意しております。
本物の無垢材を実感してみて、それぞれの理想に合ったものをお選びください。
ウレタン塗装
続いてはウレタン塗装の無垢フローリングについてです。
ウレタン塗装は、合成樹脂が主成分となる塗装で、フローリングではよく使用される塗装になります。木材に光沢が出たり、耐水性にも優れているため、カジュアルな空間や、水回りに採用されやすいです。
ただし、耐久性にもすぐれている一方で、表面に傷が付くと目立ちやすいこともあります。
●日常のお手入れ
ウレタン塗装の場合でも日頃のお手入れ方法は自然塗装と変わりありません。
・床の拭き掃除には乾いた雑巾を使用する。
・板の隙間のゴミは掃除機を使用し、取りにくい場合は爪楊枝などの細い針や棒を使いましょう。
・大きな誇りやゴミは掃除機でもいいですし、箒や塵取りでお掃除してもOKです。
ここでもポイントとなるのは水を使用しないということです。
●定期的なお手入れ
ウレタン塗装を施した無垢フローリングの定期的なメンテナンスは以下の通りです。
・まずは、硬く絞った濡れ雑巾や掃除機で、床をキレイに掃除します。
・黒ずみなど落ちない汚れがある場合は、中性洗剤を薄めて、雑巾を使って拭き取っていきます。
・ワックスを使用して、日々の摩擦による小さな傷や汚れからウレタン塗装を保護します。
・最後は乾いた雑巾でしっかりと乾拭きをして完了です。
自然塗装の場合もウレタン塗装の場合であっても、定期的にワックスがけをすることで、保護にも繋がり、長く愛着を持って無垢フローリングを楽しむことが出来ます。
無塗装
最後は無塗装の無垢フローリングです。
その名の通り、何の塗装も施さない無垢材そのままの床材になります。無垢には無垢の良さや味わいがあり、自然派と言われるナチュラル志向な方に人気があります。
また、木は昔から呼吸をすると言われています。そのため、家を建てる大工さんや職人さんも木の特徴を見ながら、伸縮するのを加味して設計・建築をするほど!その自然の調湿効果を最大限に利用したいと考える方にも無塗装がおすすめです。
●日常のお手入れ
無塗装の場合であっても、基本的な日常のお手入れは変わりません。
・床の拭き掃除には乾いた雑巾を使用する。
・板の隙間のゴミは掃除機を使用し、取りにくい場合は爪楊枝などの細い針や棒を使いましょう。
・大きな誇りやゴミは掃除機でもいいですし、箒や塵取りでお掃除してもOKです。
ただし、無塗装の場合、無垢材が剥き出しの状態になるので、表面に傷やささくれ、摩擦痕などが起きやすいです。そのため、やすりを掛けたりして表面を滑らかにする作業が必要なこともあります。
詳しくはコチラ⇨【無垢フローリングのメンテナンスについて】を参考にしてみてください。
●定期的なお手入れ
無塗装の無垢フローリングでは、無垢材が荒れないように丁寧にメンテナンスすることが大切です。
・まずは、表面んかるゴミやチリ、ホコリなどをキレイにします。
・続いて硬く絞った雑巾を使って、掃除をしますが、
水分が多いと無垢材が吸収してしまい荒れの原因になり兼ねないので注意が必要です。
・最後は今までと同様に、乾いた雑巾で乾拭きをします。
無垢フローリングの無塗装商品は、まさに木、本来の味わいを楽しむと言っても良いほど、ありのままの姿になります。昔の住宅は、無塗装が当たり前で、内装部材に傷やささくれの跡などがあり、趣や情緒、想い出を彷彿とさせてくれていました。
無垢材というのは、そういった傷や変色なども含めて楽しむのが醍醐味でもあります。
メンテナンスの注意点について
上記で述べてきた以外にも、無垢フローリングのお手入れには注意点があります。
●強酸性や強アルカリ性の洗剤は使用しない!
強酸性・強アルカリ性の洗剤は木材や塗装に悪影響を及ぼし、痛みの原因ともなるので使用は控えてください。
●ささくれなどはカットする!
無垢フローリングにささくれなどができてしまったら、無理に剥がさずに、根本に近い部分で、ハサミやカッターなどを使用してカットするようにしましょう。無理に剝がして、ささくれが大きくなってしまい、亀裂に繋がる恐れもあります。
●黒ずみはなるべく水拭きで!
無垢フローリングに黒ずみが見付かった際には、まずは硬く絞った雑巾で水拭きしましょう。それでも落ちない場合には薄めた中性洗剤を使用してこすってみてください。また、ワックスを使うと落ちることもあるので試してみてください。
●水の量には注意!
水を撒いてモップを掛けたり、しっかり絞っていない雑巾での水拭き、スチームモップ(水蒸気式クリーナー)は、フローリングの膨張・反り・割れなどの原因となるため厳禁です。水が付いたら直ちに拭き取るようにしてください。
●使用する掃除用具にも気を付ける!
薬品の付いた化学モップや雑巾など、変色の原因となるので使用は避けてましょう。また、メラミンスポンジなどは、塗装が剥がれてしまう可能性がありますから使用しないでください。
以上の他にも、メンテナンスに於いて注意する点がいくつかあります。
せっかくお手入れをしても、使用する用品や方法が間違っていたら逆効果になる恐れも…。
まずは、無垢フローリングの取り扱い事項をよく確認し、それぞれの樹種や塗装に合ったお手入れ方法を学びましょう。
無垢フローリングの黒ずみとは?
無垢フローリングを使用していると、いつの間にか出来ている黒ずみ。
知らない間にできていて、ふとした瞬間に見つけることがよくあります。なぜ、黒ずみは発生するのか?
大きな要因の一つは「水」です。
黒ずみが発見されやすい場所は窓際や、キッチンや洗面所などの水回りに多く見られます。無垢フローリングの天敵とも言われる「水」にさらされたり、染み込んだりすることで黒ずみが発生します。見た目はカビのようにも見えますが、表面が汚れているというよりかは、染み込んでいるといった方が正しいです。
水が長い間染み込むことで、木材が変色し、黒ずみとなっていくということです。
黒ずみを除去する対処方法について!
では、出来てしまった黒ずみを取り除くにはどうしたらいいか?
色々な薬品を使用しても表面の汚れはとれますが、中々染み込んだ黒ずみは取り除くことが難しいようです。そのため、削るという作業が一番効果的とも言えます。
無垢フローリングはシートフローリングや、複合フローリングと違って、削っても木のままで下地材が見えることはありません。そのため、紙やすりなどを使用してサイディングしていく方法が取れます。紙やすりは粗目から細目まで目の粗さが選べます。黒ずみの度合いによって選ぶと良いでしょう。
続いて、やすりで黒ずみが取れてきたら再塗装をしていきます。
この時大事なのは、元々の塗装と同じものを使用するということ。例えば、自然塗装(オイル塗装)でオスモカラーを使用しているのであれば、再塗装もオスモカラーを使用しましょう。
オスモカラー商品については⇨こちら
塗料をよく混ぜ、刷毛で塗っていきますが、塗り過ぎると乾くのに時間がかかったり、ムラができるので、一度アルミホイルなどに刷毛を試し塗りしてから行います。
キレイに再塗装し、数時間置いて乾燥すると、黒ずみは元のような無垢フローリングになります。
もし、黒い汚れをサイディングしてもキレイに取り除けない場合は、カビによる黒ずみの可能性が高いです。カビは表面だけでなく、根深く浸透していくので注意が必要です。
無垢フローリングについて、お手入れ方法や応急処置など、ご相談やご質問がありましたらお気軽にお問い合わせください。また、自然塗料なども多く取り揃えておりますので、気になる方はご覧になってみてください。
無垢材のお手入れ~まとめ~
無垢フローリングにした家は、「木の家」らしさが存分に味わえ、木が本来持つ特性も活かし、様々なメリットがあることがわかります。今では、既存の住宅や中古物件などをリフォーム・リノベーションする時にも選ばれ、中にはDIYをする方もいらっしゃいます。
ウッディな雰囲気や癒し空間を演出したり、自分好みに模様替えする方も少なくありません。
そのため、ホームセンターなどでも簡単に資材として購入できます。
ただし、弊社のような専門店ではないので、樹種の種類も在庫も少なく、サイズや長さなど製材の形状も限られている場合が多いので選べるほどではないです。せっかく自分たち好みの家にするのであれば、豊富な種類から選んだり、用途に合ったものを購入できた方が嬉しいですよね。