杉の羽目板で快適空間 おすすめの種類や知識!まとめ
杉は日本では最もポピュラーな木材と言っても過言ではないでしょう。古くから植林や、加工品、建材や家具な幅広く使われてきたスギ材ですが、中でも多く使われているのが羽目板です。
羽目板は様々な用途として使うことができ、昔からお城や住宅など色々な場面で使われています。スギは針葉樹になり、上に伸びる姿は美しく、純白の心材や赤身がかった辺材、材質は柔らかく加工性も高く、香りや肌触りもいい優秀な木材です。
今回はこの杉を使った羽目板でつくる快適空間の紹介をしていきたいと思います。スギ材だからこそ叶う、居心地の良い空間で穏やかで暮らしやすい環境を手に入れてみませんか?
今回の記事のポイント
✓スギ材の羽目板の良さがわかる。
✓おすすめの施工箇所がわかる。
更新日:2023/5/25
初稿:2021/9/30
《目次》
・羽目板について ~無垢材~
・杉の羽目板の良いところ
・杉羽目板を使ったおすすめ箇所
-杉材の使用で気を付けたいこと
・杉の羽目板についてまとめ
杉の無垢羽目板や無垢フローリングについて詳しく知りたい方や、その他の樹種についてもご質問ご相談などごございましたらお気軽にお問い合わせください。
木材の専門店としてサイズや幅、厚 みも9mm/12mm/15mm など用途に合わせて用意可能ですし、1枚~10枚の束など指定があれば、そちらに合わせてご用意いたします。スギ以外にも種類豊富に取り揃えております。ご要望やご希望に沿って提案いたします。
国産杉の他に、柳杉もご用意! 柳杉は非常に柔らかく、節が特徴的な良材です。
柳杉について詳しく知りたい方はこちら⇨【柳杉フローリングについて】
羽目板について ~無垢材~
まずは羽目板とは?というところからお話していきたいのですが、【羽目板】とは日本建築で古くから使われている仕上げ材のことを指します。壁面に板を連接して張ることで杢目が美しい内装が完成します。
板を張ることから【板張り】とも呼ばれ、大工さんや職人の中では贅沢な仕様のひとつとなります。
内装はもちろん、壁に腰壁として、天井には天井板で、外壁にもサイディング材として使うことが出来る優れものです。
木材の出す味わいが雰囲気をつくり、温かみを感じます。木の持つ性質として調湿効果や香りからくるヒーリング効果や癒し効果といった部分でも注目され、環境に優しい家づくりには最適です。
メンテナンス次第では100年もの歳月を経ても存在し、現在ある日本最古の木造建築でも確認されています。
そのため、神社仏閣、能楽堂なんかでもこういった羽目板の活用は多く採用されています。
時が経っても経年変化と共に味わいを増し、情緒あふれる空間を演出してくれるのは木材だからこそ出来る空間づくりです。
杉の羽目板の良いところ
それでは続いて、杉の羽目板の良いところをご紹介いたします。
沢山の木材がある中でスギ材の羽目板をおすすめするのには、スギ材だからこそ味わえるメリットがあるからです。
木材は樹種によって性質や特性が異なります。同じ科や類の樹種の中で似ている種類もありますが、全く一緒ということはありません。それぞれが自然の生き物として、個性を持ち合わせています。では、杉の個性はどういった部分になるのでしょうか?
真っ直ぐにキレイな木材
前途でもお話したように、杉は針葉樹で真っ直ぐに伸び、成長が早いです。
針葉樹は広葉樹に比べると柔らかく、材としても尺を長く取れる木材です。縦に成長することで木目も綺麗に表れます。
材質が柔らかいので加工にも優れていますが、その反面、傷や跡が付きやすくもあります。ただ、杉の場合は調湿効果によって呼吸をするので、傷に対して多少の自己修復力も持ち合わせている特別な品です。
スギ材の特有の香り
また、スギ特有の香りは私たちにも馴染み深く、スギ材を使用したお部屋は落ち着いた癒し空間になります。この独特な香りはヒーリング効果の他にも防虫効果もあり、内装材としては人気があります。
寝室や玄関に使用するとスギの香りがふわっと漂い、安らぎや心地良さを感じられます。スギの香りにはフィトンチッドという成分が含まれ、緊張状態をほぐしてくれたり、アルファ波を増加させるようなリラックス効果があります。スギの香りに囲まれた空間はまさに癒し空間そのものです。
柔らかく表情豊か
スギ材はきめ細かく色白で木目が美しいです。内装材として杉の羽目板を使用するだけで明るい雰囲気になります。また節があるのも特徴的で、節の色と木材の色の濃淡がアクセントになります。
節は同じものが一つとないのでそれにより表情も豊かに楽しめます。
日本人に親しまれてきた杉は、日本らしい和風な空間やオシャレな和モダンの空間には最適です。
スギ本来のナチュラルな雰囲気と伝統的な造りや飾りなどとも相性がいいです。
杉羽目板を使ったおすすめ箇所
杉材は様々な場所で使用可能です。床や壁、天井に外壁まで使い勝手が良く、重宝されています。
その中でもおすすめの使用箇所、人気の使い方をランキング形式にてご紹介していきたいと思います。
1:壁・腰壁
腰壁とは腰板とも言い、立った時に丁度腰の辺りまで木材を張る内装スタイルになります。腰壁の歴史は古く、城や武家屋敷などでもよく目にするデザインです。壁や腰壁にスギ材を利用することで調湿効果や香り、明るさを演出してくれます。
裸足で足りまわる子供には安全面も気を付けたいですよね。無垢フローリングは天然木をそのまま使用した自然素材です。小さい頃から自然と触れさせることはお子様の成長にとっても良い影響を与えてくれます。
今では多くの雑誌や本、記事などで「快適な暮らし」をテーマに家づくりを推奨する方が増えました。現代のようなコロナ禍においてお家時間が増えたことも相乗効果としては背景にあるようです。
無垢フローリングの豆知識!
ここでちょっと豆知識!
無垢フローリングを通販などで検索していると、「本実(ほんざね)」「突付け(つきつけ)」などのワードが出てきます。
実(さね)とは板材の側面に付けた凸凹の加工のことで、フローリングや縁甲板を組み合わせるための加工になります。本実加工は板と板をぴったりと張り合わせるようにした「本実突付加工」や、組み合わせた時に少し隙間があくように加工された「本実目透かし加工」などがあります。
更に、細かく言うと、凹凸部分の形によって、本実加工や相じゃくり加工など様々な加工方法があります。長さ方向に加工されていることに加え、巾方向(板の端部分)の加工をエンドマッチと呼びます。
3:造作家具や建具、階段など
前途でもお話した通り、杉材は加工性に優れているので造作家具や階段、建具としても多く使用されている木材です。
杉は足触りも良く、踏み心地が気持ちいいですし、ちょっとした場所に付けたい棚や台にも材料として使われます。
また、建具は日本家屋独特の鴨居や欄間、廻り縁や敷居なんかにも使われ、使い込むほどに馴染み、味わいや趣のある室内になります。昔は今のようにデザイン性のある壁や、インテリアがなかったので内装部材に細工や彫刻を施すことでインテリアを楽しんでいました。
また、今ほど木材の輸入が盛んではなかったので、国内 産の材料で用いるが当たり前でした。
現在も国内で一番多く植林され、生産されている木材はスギです。国土の狭い日本では縦に長く伸びる性質がある杉は、国産資源においても重要な資源となります。
杉材の使用で気を付けたいこと
杉は木の中でも呼吸が上手な木材です。よく乾燥させることでより効果を期待できます。
また、特徴でもある節は稀に抜けて取れる場合があるので、その際は何かで埋めましょう。スギ材は必要 以上のメンテナンスはなく、扱いもしやすいと評判があり、傷が付いた場合にはやすりなどで削ってあげると目立ちにくくなります。
流通量が多いことでアウトレットや安い価格でセット販売されていることもありますが、使う場所や目的に合わせて使わないとその後、補修などが必要になる恐れがあるので気を付けましょう。
杉の羽目板についてまとめ
杉の羽目板を室内で使うことで調湿効果やリラックス効果、温もりのある快適空間が手に入ります。
杉というと何となく、和のイメージが強いですが、実は色々な場所で使用され、建材でも多く使われる万能な木材です。DIYの資材としてもホームセンターなんかでも手軽に購入できますし、加工性に優れているので扱いやすい木材です。
ただし、大型販売店では長さや厚み(mm)など決められた条件での販売が多く、種類も限られます。店によっては長さ調節でカットをお願い出来るところや、別途料金が発生する場合もあります。そのため、好きなものを選び、購入したい方には弊社のような通販がおすすめです。
また、スギ材の特性を活かすため、一般的には無 塗装で使うことがほとんどですが、UVウレタン塗装やカラー塗装をして表面を保護したり、デザインを楽しむお客様もいらっしゃいます。