リノベーションでつくる家~無垢材~

リノベーションでつくる家~無垢材~

最近になって、リノベーションを前提とした中古物件やマンションの購入を考える人が増えました。
新築住宅よりも割安で人気のエリアに家を購入できる他、DIYなども含めて自分好みの空間にリノベーションできるのも人気の理由です。

今回はリノベーションの基礎知識も含め、リノベーションをする際に人気の自然素材を使った家づくりとして、無垢材についてもご紹介していきたいと思います。これからリノベーションを検討している方のお役立ちになれば嬉しいです。

更新日:2023/5/25
初稿:2021/7/31

リノベーション_マンション

リノベーションとリフォームの違い

よく耳にする「リノベーション」と「リフォーム」ですが、実際に違いをきちんと理解している方は少ないです。
と言うのも、リノベーションとリフォームの言葉には明確な定義がなく、曖昧な状態です。しかし、言葉の意味を紐解いていくと何となく、リノベーションとリフォームの違いが理解できます。

リノベーション(Renovation)とはリフォーム(Reform)とイノベーション(Innovation)を掛け合わせた造語になります。
住宅の設備や内装の修繕や改修を行う「リフォーム」と、新たな技術や機能面において付加価値をプラスし革新的を意味する「イノベーション」を組み合わせていて、日本の中で流行した言葉になります。

リノベーション
そのため、間取りや内装を一新して新たな空間を提供するような大型のリフォームのことを指す場合が多いです。ただ、上記でも述べたように、リフォームとリノベーションの境界線や定義がハッキリしていないことで、どちらも混合して考えているケースも多くありますが、住宅の内装や設備、性能など部分的な修繕や改修をリフォーム、大掛かりな間取りの変更や設備などを一新し新たな価値を持たせるような施工をリノベーションとして理解するとわかりやすいかもしれません。

リノベーションの違い ~中古物件・中古マンション~

リノベーションを考える際に分かれるのが中古物件と中古マンションの選択です。
希望のエリアに中古物件と中古マンションがある時にはどちらを選ぶ方が良いのか?ポイントとなるリノベーションのメリット・デメリットをまとめてみます。

中古マンション_リノベーション

中古物件のリノベーションで抑えたいポイント

■ 築年数
■ 構造や間取り
■ 外壁や屋根、外構部分
■ 断熱材や窓

築年数については言うまでもなく、住宅の強度なども含めて重要になります。古い物件に関しては耐震基準が現在の基準に伴っていない場合もあるので注意が必要です。木造建築で築年数が20年以上のものは住宅の強度を補強する必要があるかもしれません。また、現在は住宅に関する品質基準も高くなっているのでひどい場所にはリノベーションを越えて建て替えになる可能性もあるので気を付けましょう。

リノベーション_築年数

構造上の面でいくと、先ほどもお伝えしたような強度や耐震に対することや、基礎部分や土台部分のシロアリ被害などのチェックも怠らないようにしましょう。購入後に開けてみたらシロアリの被害がひどかったなんていう話はよくあります。
また、間取りに関しても柱の移動が可能かどうかなど構造上、間取りを変更できるかどうかは設計士などプロの方に見てもらった方が安心安全です。

最近よく見る2×4(ツーバイフォー)住宅のように壁面で強度を図る工法だと間取りの変更などが難しいケースもあるので、そういった面も含めてプロの方にアドバイスをもらうことをおすすめします。

 

屋根_リノベーション

外壁や屋根、外構部については補修が必要な場合が多く、マンションにはない部分なのでその分、中古マンションのリノベーションに比べると費用が掛かってきます。

雨風にさらされる場所なので劣化も築年数に伴い、張り替えが必要な場合が多いです。また、庭や駐車場などがある物件は、その外構部分でも工事や補修が必要になります。自分たちでDIYで出来る範囲内であれば良いですが…その点も考慮しておきましょう。

 

戸建の物件は断熱材の存在が大きく、古い物件に関しては断熱性能が既に低下していることが多いです。そのため、断熱工事やサッシの工事など必要に応じてリフォームが必要です。中古物件でよく取り入れられる工法として外張り断熱がありますが、家全体を覆う形になるので比較的簡単に施工できます。

また、現在は環境問題などの観点から、断熱性能の向上を推奨する政策などがあり、補助金の助成がある場合もあるので各自治体で確認することがいいでしょう。

外張り断熱_リノベーション_中古物件

中古物件をリノベーションする際のメリット・デメリット

築年数が20年以上の物件の場合には以下の3つに注意が必要です。

【構造上の強度】
【外壁や屋根、外構部分の補修や再塗装】
【断熱リフォーム】

内装や設備以外に上記の部分でリノベーションが必要になるので中古マンションに比べると費用が高価になることを理解しておきましょう。
ただし、長年住んでいた物件や、祖父母が住んでいた物件など思い入れや既に物件が手元にある場合にはリノベーションをする方が多いです。

また、土地の権利なども含まれることや、庭や駐車場があることなど、マンションではないメリットもあるので、それぞれの理想や意向をよく考えて検討することが大切です。

中古マンションで抑えたいポイント

■ 築年数
■ 共有部分の管理や修繕
■ 構造や間取り

都心部を中心に中古マンションのリノベーション物件が増えてきているのは、住み替えを検討される方が増えたことや、希望のエリアで昔からある物件で利便性があったり、リノベーション費用を考えても新築マンションよりも割安で購入できることなどが人気の理由としてあります。

築年数は中古住宅と同様に重要なポイントで、マンションも80年代よりも以前に建てられたものであれば耐震性に問題がある場合が多く、それ以降に建設された物件であれば新耐震基準が適応されているため、物件選びとしては重要です。また、資産価値の観点や住宅ローンが適用できるか否かも確認することが大切です。

中古マンション

マンションの場合戸建と大きく違うのは共同部分の存在です。共有部分を維持していくために居住者には管理費や長期的な修繕を目的とした修繕積立費が求められます。

マンション_共有部分

きちんとその管理費や修繕積立金が使われているかを判断するにはエントランスや廊下、ポスト、ゴミ置き場や駐輪場などの清掃や管理が行き届いているかを確認すると状況がわかりやすいです。

また購入前に修繕履歴や計画、積み立て状況なども確認することで安心材料にもなります。

マンションの場合、間取りの変更ができるものと出来ないものがあるので事前に確認しておきましょう。
現在は既存の間取りを全て取り払って開放的な間取りにするリノベーションが人気です。

壁や床、天井の内装を含め、設備なども全てを撤去し、フルリノベーションをすることで自分好みの新しい空間を造ることができます。おしゃれで生活に合った空間を手に入れる為には、事前に室内のイメージをしておくことが大切です。

中古マンション_フルリノベーション

中古マンションをリノベーションする際のメリット・デメリット

中古住宅に比べると外壁や屋根などの外部に対する費用が掛からないことで、設備や間取りなどに費用をかけやすくおしゃれに自分好みにすることができます。最近はこういったフルリノベーションを採用し、新たに販売や賃貸として売り出している物件も多いです。

また、マンションの場合、資産価値が底値を迎えるとそれ以下になりにくいのも特徴で、エリアが良ければ特に有利になるかもしれません。ただ、上記でもお伝えした通り、共用部分の管理費や修繕積立金などが掛かってくるのでそういったところも併せて色々と検討していきましょう。

リノベーションでおしゃれにするコツ

それではここからはリノベーションで人気の無垢材を使用したおしゃれ空間のご紹介をしていきます。
中古住宅でも中古マンションでも床材を無垢フローリングにする方が多く、古さを感じさせないおしゃれな雰囲気をつくりたい場合にはおすすめの素材です。

中古に限らず、自然素材である無垢材を使用した住宅は増えていて、お家時間が増えたり、快適な暮らしを求める方が多くなったのも要因とされます。

無垢フローリング_リノベーション

一番人気の無垢フローリング

空間の大部分を占める床は空間演出をする上でも重要な部分です。
床材を人気の無垢フローリングにするだけで、室内の雰囲気は一気におしゃれに変身します。無垢フローリングの樹種や色味によって様々な表情を見せてくれるので、自分たち好みの無垢材を選んでお気に入りの空間をコーディネートしてみてはいかがですか?

特にマンションなんかは決められた空間で鉄筋コンクリートという場合も多く、無機質に見えがちですが、無垢フローリングを採用することで自然の木の温かみやナチュラルな雰囲気を味わうことができます。

無垢フローリング_リノベーション

それでは、リノベーションにおすすめの無垢フローリングをテイストや雰囲気に合わせてご紹介していきます。皆さんの理想の空間をイメージしながらご覧になってみてください。

 

オーク_無垢フローリング

安定性と不動の人気があるオーク

硬く、耐水性と安定性に優れているオーク材はナラ材となり高級感に溢れた木目を持っています。非常に高い人気を持ち昔から様々な分野で使用されています。

特徴的なキャラクターマークとして、丸太を柾目で木取りをした場合のみに現れる個性的な斑があり、その模様は虎の毛並みに似た様相から虎斑(とらふ)と呼ばれています。

アカシア_無垢フローリング

衝撃性・耐久性に優れたアカシア

材質は硬く粘りがあり、衝撃力・曲げにも強いのが特徴です。また耐久性にも優れており、シロアリに対する抵抗力を備え、腐りにくいという特徴も兼ね備えいるのでリノベーションにも最適。

アカシアは濃淡のある茶系色で、キャラクターの強いデザインはシンプルな壁や家具を際立たせ、長年使い込む事で上品な飴色に変化し高級感を帯びてきます。歴史上でも古くから高級家具材に用いられるなど、木材としては非常に高くランク付けされていました。

カバザクラ_無垢フローリング

きめ細かい木肌が心地いいカバザクラ

温もりを感じる色合いと穏やかな木目が優しい表情を生み出し、癒しをもたらしてくれます。
艶のあるこぶや縮み杢(もく)や波杢もまたその個性は際立っており、光の当たり方でその表情は変化し、高級感のある光沢を放ちます。

明るく上品な清潔感のある空間作りにぴったりの材種です。

国産杉_無垢フローリング

調湿効果に優れた国産杉

杉はふわっと包み込むような香りと柔らかさが特徴で素足でも心地よく過ごせます。濃い赤色や白色のコントラストが日本らしい樹種です。 年数がたつにつれて茶褐色に変化していく経年変化もお楽しみいただけます。

また、天然のエアコンと言われるように、冬は保温と保湿、夏は湿気を吐き出す役割を持つ為、1年を通じ快適にお使いいただけます。

ヘリボーン_無垢フローリング

個性を出したい方におすすめのヘリボーン

フローリングを検索すると一覧に出てくるほど、人気が上がってくるヘリボーン。木の模様が「ニシン(herring)」の「骨(bone)」の形に似ている事から、この様な名前になりました。

短めの木材をV字に組み合わせて重ねることで床に柄を描くようなスタイル。木材の色や木目がいい味を出して模様と化していき、フローリングとしての存在感を出します。

空間アレンジが楽しめる無垢羽目板

日本建築で古くから使われてきた無垢羽目板は、壁面に板を張り合わせる仕上げのことです。張り方や樹種も様々で最近では木材が多く使われている空間が好まれ、壁だけでなく天井などにも使われることが増えました。

無垢羽目板を使用することで空間の味わいが増し、自然的で環境にも優しく、調湿効果も期待できます。日本のように高温多湿な気候には最適な素材です。

無垢羽目板
マホガニー_無垢羽目板

経年変化が美しい世界三大銘木のマホガニー

チーク、ウォールナットと並び世界三大銘木のひとつとされるマホガニー。
時が経つと色に深みが増し、赤褐色へと変化していくことで、銘木の表情をゆったりとお楽しみいただけます。成長が早いマホガニーは、美しいだけでなく、環境配慮にも貢献することで地球温暖化の防止にも役立っています。

アガチス_無垢羽目板

独特の光沢と緻密な木目のアガチス

緻密な肌目で独特の光沢を持っています。加工も容易で塗装ののりも良く、すっきりと上品な雰囲気に仕上がります。

施工後時間が経過すると飴色へ美しく変化します。この味わいを楽しむ事が出来るのも、アガチスの醍醐味と言えます。

ウッドパネル

3Dの立体感が楽しめるウッドパネル

様々な樹種を立体的に組み合わせたウッドパネル。
無垢フローリングと合わせてコーディネートするとおしゃれな空間がつくれます。

光の加減によって陰影が変わり、1日で色々な表情を見ることができます。ラフでカジュアルな空間には最適です。

リノベーションをする際に無垢材を使用するとワンランク上の空間づくりが楽しめます。
冒頭でお話したリフォームとイノベーションの組み合わせのリノベーションは、革新的な付加価値がないとリノベーションとは言えません。それを叶えるには無垢材のような唯一無二の素材や組み合わせが必要です。

実際にリノベーションを考えている方や、リノベーションを行った方で無垢フローリング無垢羽目板の採用をしている物件は多いです。古い梁や柱を残したとしても、同じ木材として相性も良く、同じように経年変化をすることで味わい深い空間へと変化していきます。

是非、リノベーションをご検討中の方は無垢材も合わせて理想の住宅をつくっていってください。無垢材を実際にお手元で実感することができる無料サンプルもございますのでお気軽にお問い合わせください。

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