床材と壁紙でセンスの良い内装づくり
住宅や店舗の内装を決める際に、大きな面積を占めるのが床や壁になります。最近では種類や素材も豊富ですし、色々と悩みますよね。それに一度決めてしまったら後戻りは難しく、直すにも時間とコストが掛かってきます。失敗や後悔をしないためにも慎重に選ぶことが大切です。
今回はそんなお悩みも解決できるように、少しのコツでお部屋をセンスの良い空間にできる床材や壁紙の選び方をご紹介いたします。
【今回の記事のポイント】
✓床材と壁紙でつくる空間づくりのポイントがわかる。
更新日:2023/5/25
初稿:2021/5/11
《目次》
・床材や壁紙を雰囲気だけで選ばない
・床材を選ぶコツとは?
・色物や柄物を取り入れてみる
・床材にも柄を取り入れる
・床材と壁紙でつくる内装 まとめ
床材や壁紙を雰囲気だけで選ばない
内装選びは基本的に趣味趣向で選ばれることがほとんどです。
好きなインテリアのイメージを膨らませ、そこに合わせていくことで理想の空間づくりに近づきます。
一番多く採用されるのは白系の壁と木目調のフローリングです。インテリアとしても家具などと合わせやすく飽きがこないのも人気の理由です。
しかし、何となくで選んでしまってはもったいないです。壁紙ひとつをとっても白系にも幾通りもの種類があります。赤みを帯びた白や黄色がかったクリームっぽい白に、グレーに近い白までバリエーションは多く、素材が違うだけでも雰囲気は全く別のものになります。
例えば、床材のフローリングを濃い色味が特徴的なブラックウォールナット材などを選んだ場合、壁紙も茶色が少し入ったようなアイボリー系の白を選ぶことで床材と壁との調和が取れて統一感が増します。
更に、統一感が取れるだけではなく、色味に誤差がない分、違和感なくスムーズに繋がり空間が広く見えるといった効果も果たします。
逆に、空間にメリハリを付けたい場合は反対色を使うなどすることで立体感が強調されます。
このように、床材と壁材の色味を簡単に白系と木目調という風に大まかに括るのではなく、それぞれの色味や特徴に合わせて選ぶことで、内装がより一層センスのある空間へと進化します。
最近では、右記写真のように濃い色味の無垢フローリングが人気です。
先ほども出てきたブラックウォールナットや、アジアンブラックチェリーなどのヴィンテージ感が出るもので、空間をシックに落ち着いた雰囲気にしたい場合におすすめです。
【無料サンプル】もご用意しておりますのでお気軽にお問い合わせください。
床材を選ぶコツとは?
まず、一番に行って欲しいのは「どんな空間にしたいのか?」をイメージすることです。
何もない状態で雰囲気だけで選んでしまうと後々になって後悔してしまう可能性が高いです。そうならない為にも雑誌やインターネットでの検索、SNS関連で理想のイメージに近いものを探してください。
続いては、床材の種類を知ることです。現在の住宅ではほとんどがフローリングを採用しています。フローリングの中でも【無垢フローリング】【複合フローリング】【シートタイプ】などに分かれています。
それぞれにメリット・デメリットがありますから、そういった部分も含め、理想の床材に一番適しているものを選びましょう。
【無垢フローリング】
天然木の温かみや味わい、そして経年変化も楽しめるのが最大のメリットです。同じ表情がひとつとない個性や色味が空間を演出してくれます。
無垢材にしかない風合いは他とは比べ物になりませんし、肌触りもとても心地良いです。
ただ、天然木をそのまま使用している分、呼吸をし、反りや割れが起こる場合があります。また、樹種やグレードによって価格は異なります。
【複合フローリング】
複合フローリングは合板の上に無垢材を化粧板として貼り付けたものになるので、見た目は無垢フローリングとあまり変わりません。また、複合フローリングの中でもいくつか種類があり、加工されているものはメンテナンスもしやすいです。
合板を使用している分、価格もお手頃になります。一般的なフローリングは、ほぼこの複合フローリングと言っても過言ではないでしょう。
ただ、無垢材ほどの耐久性はなく、無垢フローリングほど木の温もりや質感を味わうことは出来ません。商品によっては安っぽく見えてしまう場合もあり、良いものを選ぼうとするとそれなりの金額になります。そして、程度にもよりますが、キズによって下地が見えてしまうこともあるのでキズには注意が必要です。
【シートタイプフローリング】
シートタイプは木目をプリイントしたシートを使用したものになるので、木の質感や味わいなどはありません。その分、豊富なデザインや色合いなどを選ぶことが可能となります。木を使用しないので価格もリーズナブルですし、メンテナンスも簡単で経済的なものにはなります。
ただ、空間の演出や雰囲気づくりには他のフローリングに比べると劣るかもしれません。
弊社では無垢フローリングと複合フローリングの両方を取り扱っています。やっぱりおすすめなのは無垢フローリングですが、それぞれの事情や優先順位なども含めると一概には言えません。何かフローリングのことでご相談やお悩みがありましたらお気軽にお問い合わせください。
色物や柄物を取り入れてみる
現在では、内装にカラーや柄を取り入れるデザインやインテリアづくりが人気となっています。海外などでは当たり前に行われていましたが、日本でも最近は比較的多く見受けられるようになりました。壁紙の一部を好きな色にしてみたり、床材のフローリングと合わせて壁紙を選んだりと白や木目調だけではない内装づくりが人気です。
始めにお話したように、内装の多くを占める床や壁ですから、そこにお好みの色をプラスすることで気分も上がり、空間演出にも大きく役立ちます。家具などをシンプルにしても、壁や床に色や柄があることで全く違った雰囲気を創り出すことが出来ます。
例えば上記写真のように、梁や天井の木材が剥き出しになっているのに合わせて、無垢フローリングを採用。木の割合が多くなることでナチュラル感が増します。全ての壁を白で統一すると、ナチュラルでシンプルな雰囲気で統一感も出ますが、そこに壁の一面だけをダーク系のネイビーにすることで空間が引き締まり、一気におしゃれさが増します。
こちらは、無垢フローリングの床材に表情があるので白の家具を配置。
全てを白にしてしまうとぼんやりとしがちな空間でも奥の壁だけ淡いグレーにすることで無垢材の表情も引き立ち、奥行きが感じられます。
上記の写真は子供部屋になります。子供が喜びそうな空の壁紙を採用したようです。子供部屋にも無垢フローリングはおすすめで、肌触りが良いことや天然木を使用することでシックハウスなどの心配もありません。
子供部屋にも先ほどご紹介したような淡い色合いが人気ですが、【オーク】や【チーク】といった耐久性に優れているものも好評です。キズがついてしまっても子供の成長と共に味わいに変わり、想い出となります。
オークやチークは古くから愛されてきた木材です。写真のような柄物の壁紙にも合わせることができる万能な床材です。オイル塗装をすることで色合いにも変化が起き、幅広く楽しむことができます。
他にも豊富な樹種での無垢フローリングをご用意していますので【無料サンプル】で本物を実感してみてはいかがですか?
床材にも柄を取り入れる
床材の無垢フローリングの中でも柄を取り入れる方が増えました。
それも【ヘリボーンフローリング】というおしゃれな張り方が普及してきたためです。
ヘリボーンとはその柄が魚の骨に似ていることから名付けられました。
通常のフローリングは板を揃えて空間に対して縦に並べるものですが、ヘリボーンは空間に対して斜めに張り合わせることで柄をつくります。
天井にも無垢材の羽目板を使い、キッチン部分や建具などにも木材を使っていますが、床材をヘリボーンにしただけでそれぞれの木の表情が伺えて遊び心がある室内になります。
ヘリボーン以外にも市松柄などの張り方もありますし、最近は右記写真のように「柄on柄」で壁紙にも柄物を使い、床材も柄で合わせるといった個性的な空間を好む方もいらっしゃいます。
オリジナリティが出て、自分たち好みの空間が手に入り、唯一無二の空間となります。
ヘリボーンフローリングは部分的に採用されることもあり、アクセントを付けたい場合や雰囲気を変えたいと考える方にもおすすめです。
通常のフローリングに比べると施工するのに時間を要しますが、その分、素敵なインテリアとして存在感を放ってくれることでしょう。
床材と壁紙でつくる内装 まとめ
床材と壁紙でつくるセンスの良い空間づくりですが、コツはそれぞれの特徴や色合いを理解し、理想のお部屋にあったものを選ぶことです。
建売などの場合は仕方がないかもしれませんが、これから新築やリフォームをご検討中の方には是非、取り入れて欲しい知識です。
床材に比べると、壁紙はDIYなどでも貼り替えたり、塗り替えることが可能ですが、床材のフローリングは中々難しいと思います。ですから、まずは理想の床材となるフローリングを選んでから、壁紙を合わせることで失敗や後悔を軽減できるでしょう。
また、フローリングにも種類や多数の色があります。中でもおすすめなのは無垢フローリングです。この先長く住む住宅ですから、共に長い時間を過ごし経年変化を楽しむことで愛着や想い出も増します。
内装を決めるのは一瞬のことですが、決めてしまえば長く付き合うことになります。長い時間を過ごす自宅を快適で居心地の良い場所にするためにも好きなモノや色、柄で楽しみつつ、センスが光る内装づくりを心掛けていってください。
弊社では無垢フローリングの無料サンプルをご用意していますので、実際にお手元で本物を実感することができます。実際に見て、触って、お気に入りの無垢材を見つけてみませんか?ご相談やご質問などがございましたらお気軽にお問い合わせください。