ウッドデッキは通販が便利!おすすめ商品の選び方
ウッドデッキはいろいろな使い方ができますが、仕上がりにこだわりたい場合には自分で材料選びにも挑戦したいものです。
しかし、ウッドデッキは風雨や日光にさらされるため、木材の見た目や肌触りだけでなく耐久性、メンテナンスなども考慮して探さなければならないでしょう。
こちらでは、通販を含めたウッドデッキの入手方法や材料の選び方、おすすめの商品について見ていきます。

今回の記事のポイント
✓通販を含めたウッドデッキの入手方法がわかる。
✓材料の選び方や、おすすめの商品がわかる。
更新日:2023/8/23
初稿:2022/9/28
《目次》
・ウッドデッキの魅力について
・ウッドデッキは自分で設置できる?
・ウッドデッキの材料を手に入れるには
・材料選びの注意点とは
・ウッドデッキにおすすめの商品
・ワンランク上の使い心地!天然木のウッドデッキ
ウッドデッキの魅力について
ウッドデッキは建物外部に設置された木造、あるいは木造風のスペースです。
室内と同じ高さにすることが多く、部屋の延長として、または建物と庭をつなぐ空間として様々な活用ができます。
例えば、晴れた日に室内の椅子やテーブルを出してテラスとして使うこともできますし、日当たりが良いので布団や洗濯ものを干す場所やガーデニングを楽しむ場としても最適です。
庭でバーベキューをすることがあるなら、ウッドデッキにシートを敷いてピクニックのように過ごすのも人気です。

また、フェンスや柵を付けておけば、小さい子供がビニールプールで遊んだり、テントを張ってベランピングを楽しんだりすることもできます。
ウッドデッキは大掛かりな設備ではありませんので、場所があれば後から設置することも可能です。
木材を使用するので加工が比較的簡単で、用途や普段利用する人数によって設計が比較的自由に行える点も魅力の一つと言えるでしょう。
実際、広さや形状はもちろん、階段やステップを付けて庭への行き来を楽にしているもの、日よけを付けて小雨や日照りでも快適に過ごせるようにしたもの、収納庫を付けて使い勝手を良くしたものなど様々です。

また、自然な風合いなのでどのような住宅にも違和感なくなじみますし、庭の雰囲気を壊すこともありません。
金属のように熱伝導率が高く、硬い素材ではないため、裸足で歩いてもほのかなぬくもりや優しさが感じられます。
使いやすく設計したウッドデッキは、毎日の生活をより快適にしてくれるでしょう。
ウッドデッキは自分で設置できる?
利便性の高いウッドデッキですが、業者に依頼して大掛かりな工事になるのか、気になる方もいるでしょう。
ウッドデッキは作りこそシンプルですが、設置する場所の地面が柔らかい場合には、安定させるための基礎作りから始めなければなりません。

大まかな流れとしては、地面を掘って砕石やモルタルなどを入れて地盤固めをした上で、土台を設置します。
天然木のウッドデッキは比較的軽量なのでコンクリート平板でも大丈夫ですが、人工木や樹脂のウッドデッキは重量があるため、束石を設置することがほとんどです。
その際、高さが水平になっているか確認しなければなりませんし、水はけを良くするためにわずかな勾配を付けることもありますので、DIYに慣れていない場合はかなり苦労する可能性があります。

また、自由設計のウッドデッキにする場合は、材料の木材をウッドデッキ用のサイズや形状に加工しなければなりません。
天然木材のソフトウッドは比較的加工しやすいですが、耐久性の高いハードウッドや人工木材は思うように加工することが難しく、ハードルが高いです。
こだわって作りたい場合には、製材工場などで木材の加工を頼んだうえでDIYに挑戦したり、あらかじめ選んでおいた木材を指定して施工業者に依頼したりすると良いでしょう。

とはいえ、シンプルなデザインのウッドデッキで構わない、それほど大型サイズにする予定はないという場合ならば、もっと簡単に誰でも設置できます。
あらかじめサイズやデザインが決まっているキットを購入すれば、説明図に従って組立てするだけなのでそれほど大変ではありませんし、すでに完成しているウッドデッキを置くだけのタイプもあります。
ウッドデッキの材料を手に入れるには
ウッドデッキの材料は、どこで入手できるのでしょうか。
施工をすべて業者に任せる場合には、施工会社が取引のある業者から取り寄せるので自分で探す必要はありませんが、自分好みの材料を選びたいという場合には、まず入手先を探さなければなりません。
ウッドデッキ用の木材は、耐久性を考慮すると扱っている場所が限られます。ホームセンターには様々な建材が販売されていますが、ウッドデッキに向いている素材、長さや幅などの条件を満たしている素材を揃えるのは困難でしょう。
かといって、材木店やエクステリア材の販売店は個人での注文を受け付けない可能性もあります。また、地域によっては、そもそも店舗自体がほとんど見つからないこともあるでしょう。

そんな時は、ネット通販を利用するのがおすすめです。
ネット通販は実物を直接見ることができないというリスクがありますが、ウッドデッキの専門店やキットの取り扱いもある木材店などショップの種類も多く、ウッドデッキにぴったりの素材から自分好みの品物や住宅のインテリアに合わせた品物を見つけることができます。
おすすめの商品ランキングなどを参考にしても良いでしょう。
紹介されている品質と実物が異なるのではないかと不安に感じる人もいますが、ネット通販は利用者からの評価が売り上げに大きく影響してくるため、対応が誠実ですし、きちんとした商品が届くことがほとんどです。

品揃えの豊富さだけでなく、自宅に発送してくれるという利便性も通販の大きな魅力と言えるでしょう。
小さ目のウッドデッキを設置するとしても、耐久性の高い木材は重量がありますし、床板や束柱、根太などをすべて揃えるとなるとかなりの積載量になります。
その点、通販ならば指定された日時に自宅で受け取るだけですので、負担が少ないです。
送料の有無など詳細な情報も忘れずに確認しましょう。
材料選びの注意点とは
ウッドデッキの材料を選ぶときには、いくつか注意すべき点があります。見た目や価格だけでなく、長く快適に使うために以下のポイントに気を付けて材料選びをしましょう。

安全性
ウッドデッキは裸足で歩くことが多いため、表面が滑らかでひび割れやささくれができない木材を選ぶ必要があります。
日光や風雨で割れることがある素材、腐食による劣化が発生しやすい素材は、使い続けているうちにけがをする恐れがありますので、避けた方が無難です。
特に、腐食は表面からは見えにくい部分ですので、気が付かないうちに劣化が進んでいる可能性が高く、注意が必要です。

耐久性
ウッドデッキは日差しや風雨など過酷な環境にさらされますので、耐久性の高さは必要不可欠な条件です。
基本的に耐久性は材料の硬度に比例しますので、柔らかいソフトウッドではなくハードウッドや人工木を選ぶようにすると良いでしょう。
耐久性が低い素材は触れたときに柔らかさがあって加工しやすいというメリットがありますが、数年程度で張替えが必要です。

メンテナンス
屋内とは異なり、ウッドデッキは数年ごとに塗装などのメンテナンスの必要があります。
人工木の場合、メンテナンスはそれほど必要ではありませんが、素材感を大切にした天然木の場合には、定期的に塗料を塗り直したり、目立つひび割れやささくれを補修したりしましょう。
また、日ごろは水でほこりや泥などを洗い流したり、水はけや湿度をチェックしたりして、腐食やカビが発生していないか確認することも大切です。
手入れの負担がある一方で、天然木は経年劣化による変化を楽しむことができますので、大切に使い続けたい人に向いている部材と言えるでしょう。

コストパフォーマンス
ウッドデッキを設置するとなると、ある程度まとまった金額が必要です。
そのため、材料選びでも予算の範囲内で購入できるものから選ぼうとする傾向がありますが、定期的なメンテナンスが必要なウッドデッキに関しては、維持費も考慮したコストパフォーマンスで比較したほうが良いでしょう。
ウッドデッキにおすすめの商品
こちらでは、ウッドデッキの用途に向いているおすすめの木材を紹介していきます。
それぞれに特徴が異なりますので、自分に合ったものを探してみましょう。

落ち着いたブラウン系の木材を探すなら、セランガンバツーやウリン、アマゾンチェリーなどがおすすめです。
セランガンバツーはインドネシアなどで生息しており、肌理が細かく変形しづらい上、耐腐食性、耐久性、硬度及び強度に優れた木材です。
虫害にも強く、15年以上腐食に耐える素材ですので、公園や港湾施設などでも幅広く利用されています。

ウリンはインドネシアやマレーシア原産で、耐久性と強度に優れた木材です。
世界中で耐久性がある木材と評価されており、割れや反り、曲がりが少ないのでウッドデッキにもぴったりです。
ポリフェノールが多く含まれており、見た目は赤褐色で強力な抗菌・防腐作用、虫害への抵抗性を持っている上、経年変化で深灰褐色へと移り変わる様子も楽しめます。
アマゾンチェリーもウリンと同系統で、ウリン以上の強度を誇り、薬剤処理なしで100年使えるとも言われています。

その他にも、イペはアマゾンで入手できる木材で、灰色がかったくすんだ茶色が特徴です。
水に沈むほどの重さがあり、強度と耐久性に優れているので、通常であれば半永久的、水辺などの悪条件でも30~50年は使えるという強さを誇ります。入手困難な素材ですが、公共物件や大規模な施設でも利用されており、実績という面では他の追随を許しません。
逆に、レッドシダーは軽量で高耐久であることから、海外では外壁や屋根に使用されることが多いです。
湿度の変化による収縮率が低く、ウッドデッキのように濡れたり乾いたりする環境でも変質しづらい上、木目が均一で美しく、様々な色合いを楽しめて加工しやすい点も魅力の一つと言えるでしょう。
腐食や虫害への耐性が強く、ヒノキチオールの香りにも癒されます。

また、イタウバは南米ブラジル原産で、弾力性があって折れにくいのが特徴です。
虫害への抵抗性もあり、平均して25~30年は耐久性があると評価されている上、豊富な油分が水の浸透による腐食を防ぐのにも役立っています。
経年劣化により、オリーブ色が茶褐色、シルバーグレーへと変化するため、この素材でウッドデッキを作ると天然木ならではの変化を最も楽しんでいただけます。
ウッドデッキの耐久性を高めるためには、少なくとも根太受け金物だけは使っておくことをおすすめします。

ワンランク上の使い心地!天然木のウッドデッキ
このように、ウッドデッキに使用する木材はどれでも良いというものではなく、適した材料を選ぶ必要があります。
上質な素材を選べば年間を通して天然木の温かみや優しさを感じられますし、メンテナンスをきちんと行えば長期的に使い続けることが可能です。
家族が快適に過ごせるウッドデッキの材料として、ぜひ自分の好みや設置場所に合うものを探してみましょう。

監修者からのメッセージ

監修者:滝口 敦
(2級建築士・宅地建物取引士・慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)MBA取得・既存住宅状況技術者)
木材の専門店として、今までも多くの木材を扱ってまいりました。その経験と実績をもとに、今後も皆様にご満足いただけるよう、良い無垢材を提供していければと思っております。個人のお客さまも、法人・会社・業者様も含め、木材のことなら何でもお気軽にご相談くださいませ。