フローリングの張替えについて
ただし、きちんとした施工業者でなければ注意する点も多く、失敗しない為にも床材の知識や準備など、ある程度は持っていた方が良いでしょう。皆さんの理想のフローリングが完成するように少しでもお手伝いできればと考えています。
今回の記事のポイント
✓フローリングの種類と張り替え方法がわかる。
✓張替えの注意点や費用が見える。
更新日:2023/5/25
初稿:2021/10/15
《目次》
・フローリングの種類について
・フローリングの張替え方法
・フローリング張替えの注意点
・フローリング張替えの費用
・フローリングの張替えについてまとめ
フローリングの種類について
床材と言っても多くの種類があります。今回ご紹介するフローリングの他に、タイルやシート(クッションフロア)、石やカーペットなどそれぞれで床暖房に対応か否かなどもあります。(床暖房対応のフローリング商品はこちら⇒床暖房対応フローリング)
その中でも一番人気があり、今ではスタンダードな床材として存在価値を誇っているフローリングに特化してお話していきます。
フローリングにもいくつかの種類があり、木材を使用したフローリングが一般的です。木のナチュラルな見た目や風合い、肌触りも心地よく、今では豊富な種類を取り扱い販売されています。
木材のフローリングは大きく分けて【無垢フローリング】と【複合フローリング】の2つに分類されます。
無垢フローリング
無垢フローリングは天然木をそのまま原木からスライスして製造されます。自然の素材をそのまま活用するので木の質感や香り、雰囲気を存分に味わうことが出来ます。
無垢材をそのまま利用した無垢フローリングは単層フローリングとも呼ばれ、木の持つ特性の調湿効果や経年変化を最大限に活かして楽しむことができます。
現在は海外からの輸出も頻繁に行われ、世界各国の木材でフローリングを選ぶことが可能となりました。
例えば人気のあるところでいくと、北アメリカやヨーロッパ原産の【オーク】や、木材の王様とも呼ばれる【チーク】はマレーシアやインドネシアが原産国となります。
他にも世界三大銘木として古くから高級家具などでも採用されてきた北米産の【ブラックウォールナット】、ロシアや北欧から入ってくる【パイン】などが有名です。
また、無垢材の特徴として、無垢フローリングは単層になるので木材にある程度の厚みがあり、傷が付いた場合や補修を行う際には、表面を削って修復することもでき、使い込むほどに味わいを増していきます。
複合フローリング
複合フローリングは単層フローリングの無垢フローリングとは異なり、虞犯や集積材の表面に化粧板として無垢材を薄くスライスしたものを張り合わせているフローリングになります。
無垢材の利用率も少なく済みますし、大量生産が可能となり、今では主流のフローリング材として戸建住宅だけでなく、賃貸マンションやアパートでも頻繁に利用が認められています。
無垢フローリングと比較すると加工品として反りや伸縮が少なく安定した素材になります。また、原木をそのままスライスした無垢材とは違って製造できる量も増え、色やデザインの種類も豊富で、費用も安い場合が多いです。
そのため、アパートやマンションのように入居者の入れ替わりがある住宅やオフィス、店舗ショップなどで幅広く利用されている商品になります。
フローリングの張替え方法
フローリングに【無垢フローリング】と【複合フローリング】があることをご理解いただいたと思うので、続いてはフローリングを張替える際の方法を簡単にお話していきます。
施工をする際には「新規張り」と「重ね張り」の2種類があります。「新規張り」は新築の時同様に、既存のフローリングを全て剥がし、新たにフローリングを張り替える方法です。一方の「重ね張り」は下地や既存のフローリングの状態を見て判断し、剥がすよりも上から重ねて張替えた方が適している場合やコスト削減を目的とした方によく使われます。
それぞれ費用も工期も異なり、下地の状態や、張替え前のフローリングの状態によって条件も変わり、それぞれに合った施工方法をとることが望ましいです。
新規張りとは・・・
新規張りは「張り替え」とも言われ、元々あったフローリングの床材を全て取り剥がし、新しいフローリングを貼り直します。よくあるのが、和室を洋室へリフォームしたい場合や、他の床材からフローリングへ転換したい場合などに行います。
古い床材を全て剥ぐので下地の状態なども確認でき、メンテナンスをすることも可能です。床材を剥がす際には、材料が勢いよく剥がれたり、切れ端が飛んだりすることもあるので怪我には十分気をつけて行いましょう。
もし、自分たちで張替えを行う際には、下地の状況確認などは専門業者にお願いすることをオススメします。シロアリ被害や腐食、カビなどは素人が見て判断するには難しい場合があります。
重ね張りとは・・・
重ね張りは「上張り工法」や「レイヤー工法」とも言われ、元々の床材の上に当たらに床下を張り付ける工法になります。新規張りと比較すると工事も簡単となり、工期短縮にもなります。
元々の床材がまだ劣化していな場合や、模様替えのようにフローリングを変更したい方にはおすすめの工法です。ただし、新規張りと異なり、下地を確認することができないので下地の確認やメンテナンスはしがたいです。
また、和室や洋室の間取りを区切っている敷居がある場合には数センチの段差があることがあります。そのため、フローリングの厚さや張り付ける土台の高さなどをきちんと計算して施工しなければいけませんので注意が必要です。
フローリング張替えの注意点
フローリングの張替えは床材の種類と工法によって費用や工期が異なります。
コストが安く、工期は短くしたいと考える方もいらっしゃいますが、それだけで選んでしまうと後で後悔してしまうなんてことも…。そうならない為にも、まずは、張替えで知っておきたい知識や注意点をお伝えします。
ポイント1:それぞれのデメリットも考慮する
張替えの工法を選択する前に、それぞれのメリット・デメリットを知って、その上で判断することが重要。
新規張りの場合にはメンテナンスができるけど床材を剥がすための時間も費用も掛かります。
重ね張りでも手間が掛からない分、床が今までよりも数センチ高くなり、下地のメンテナンスなどは行えません。
色んな側面から見て、どこを優先的にしたいのかをよく考え、それに適している工法とフローリングを選択しましょう。これは住む人の好みや考え方だけでなく、住宅の構造や間取りなども関わってくるのでそれぞれに違います。
ポイント2:フローリング素材の特徴も視野に
他にも耐水性があるものや、衝撃性に強いもの、耐久性があるものなどそれぞれの樹種によって異なります。キッチンやリビング、子供部屋や廊下などそれぞれの場所に適した無垢材を使い分けるといったことも可能です。こちらも併せて参考にしてみてください⇩⇩⇩
【ペットとフローリングのある暮らし】【和風空間に合ったフローリング】
また、メンテナンスのしやすさやオイル塗装の頻度なども含めて検討することで、後々の管理も変わってきます。無垢フローリングのメンテナンス方法や、無垢フローリングの基礎知識、人気の無垢フローリングのランキングなどについて記載したコラムもあるので参考にしてみてください。
フローリング張替えの費用
フローリングの張替えを行う場合、素材や樹種、張替えする場所や面積、工法によって費用は大きく変わってきます。また、リフォーム会社やメーカーを通して施工する場合は会社によっても費用は異なるので、あくまでも相場として考えて判断してください。
単純に新規張りが高くなるのは元々のフローリングを剥がす手間が含まれるからです。
また、この相場は参考に過ぎず、木材のフローリングは同じ材質であってもグレードや規格によって価格は変動します。(無垢フローリングの種類と価格について詳しく知りたい方はこちら⇒【床材の種類や価格 無垢フローリング】)
そのため、組合せや選ぶタイプによって費用は異なり、上記の相場は参考にならない場合もあるので依頼する会社や使いたい資材など、まとめてお見積りをもらうなどして精査することが一番です。
弊社でも無料見積りを行っておりますのでお気軽にお問い合わせください。
フローリングの張替えについてまとめ
今までお話してきた通り、フローリングの張替えをする場合には素材や工法、面積によって費用が大きく異なることが分かります。そのため、メリットやデメリット、特徴や工法などの知識を持って考えることは重要なカギとなります。
フローリングの張替えはリフォームやリノベーションとして素人が誰でも手軽に行えるものでもありません。専門業者にお願いするにしても、失敗や後悔をしないで張替えができるように、事前にインターネットを検索したり、本を読んだりして賢くフローリングを張替えましょう。
弊社は木材の専門店として【無垢フローリング】や【複合フローリング】などを扱います。無垢材のことでご質問やご要望等ございましたらお気軽にお問い合わせください。また、無料サンプルでは実際の無垢材をお手元で実感することが可能です。お好みの無垢材を是非、お手元でお試しください。
配送や送料など、各種サービスに関するお問合せも随時受け付けておりますので、いつでもご連絡くださいませ。