床材としても人気のマホガニーについてのご紹介|天然木材.com

人気のマホガニーについてご紹介

無垢羽目板_マホガニー

最近、床材としてのフローリングや羽目板など、インテリアとして木材を楽しむ方が増えました。そんな中でインターネットや検索一覧でしたり、雑誌やコラムなんかを見ているとよく出てくるようになったマホガニー。

今回はこの人気急上昇中のマホガニーについてご紹介していきたいと思います。床だけではなく、様々な場所で使われている無垢のマホガニーが選ばれる理由、そして愛される理由を探っていきましょう!これできっと、あなたもマホガニーの虜になるかもしれませんね!

マホガニー材とは?

マホガニーは日本表記でいくと【桃花心木】と書きます。なんだかとっても素敵な名前ですよね。マホガニーはセンダン科マホガニー属に属する植物です。材質としては柔らかいので加工もしやすく、繊維方向に出るリボン杢※(1)と言われる立体的な見た目が高級家具や高価な楽器などに使用されるようです。

マホガニーは大きく分けて3種類のものが存在しています。こちらは後ほどご紹介しますが、いずれも樹高20m~45mにもなり、直径は約2mにまで成長します。心材は赤みを帯びた褐色で、葉も大きく10㎝~30㎝もあります。

マホガニー_原木

原産としてはインドネシアやマレーシアなどの東南アジアや熱帯での植林が行われています。一番有名な【ホンジュラス・マホガニー】は特定の品種ではなく、【ビック・リーフ・マホガニー】や【パシフィック・コースト・マホガニー】などの中南米原産の総称として販売されています。

ただ、最近ではマフィアなどの私有地や国立公園に自生する大木を違法に伐採し、それを資金源にしていることも多く、ワシントン条約に登録され、輸入する際には盗品でないことを証明する書類が必要なのだとか…。それほどにまで価値があるマホガニーが、高級家具や楽器に利用されるのが理解できるような気がします。

※(1) リボン杢…腐朽した節があり、木目が周期的に反対方向になり、木理が交錯しているように見えることでリボンのように見えるためリボン杢。光の当たり具合で杢目が縞模様に見え、マホガニーの他にもサペリといった木材でも見ることが出来ます。

木材の特徴や用途について

木の特徴や色味

材質としての加工性や安定性はとても良く、耐久性に於いても優れています。加工をする際に、どの木材も乾燥をしますが、マホガニーは天日干しでも乾燥の速度が速く、狂いや反りなども少ないので、加工業者からは手の掛からない木材として重宝されます。

色味については、辺材・心材の区別はわかりやすく、辺材は黄色っぽい色に、心材は淡い赤褐色から橙褐色とし、黄金色に光沢を持ちます。長期間、光に当たることで色合いも濃くなり、リボン杢が現れることもあります。

この光沢を帯びたリボン杢がとても美しく、加工してもなお、輝きを増すことで高価なものとして扱われ、流通したと言えるでしょう。そのため、昔から高級志向の方々には愛され、家具や楽器に留まることなく、幅広い分野で使用されました。もちろん、アンティークとしても価値があり、高値で取引されているみたいです。

メンテナンスや手入れとして塗装を施すことでまた艶を増し、施工した後もその美しさは長く保たれることでしょう。

木材としての用途

先ほどからお伝えしている高級家具、楽器の他にも、光沢の美しさから彫刻用の素材としても人気があります。また、船の模型や、内装の装飾材としても使われ、高級車のハンドルなどにもアクセントやポイントとして用いられているようです。高級志向の方々らしい、細かいところまで追求し、その細部に渡ってまで良いものを使用しようとしたことで、マホガニーの価値にも繋がったのかもしれませんね。

特に欧米では高く評価されていて、古くから世界的な銘木として存在していました。中でもホンジュラス・マホガニーの無垢材は高級品とされ、木材の中ではトップクラスの価格と言えますが、現在では伐採禁止とされています。そのため、現在では熱帯地域で植林され造林樹種として活躍しています。

マホガニー_高級品

マホガニーの種類

前途でお話したように、マホガニーは大きく分けて3種類にわけられます。

  • マホガニー

キューバンマホガニー、スパニッシュマホガニー、スモール・リーフ・マホガニーなどがあります。名前の通り、キューバやフロリダ半島原産のマホガニーで、歴史的な背景から、最大の市場であったアメリカとの国交が絶えてしまい、一時入手困難に陥った。その為、市場に出回ることが少なく、出回っていてもカナダなどの他国を経由して輸入されることで他のマホガニーと比較しても、とても高価な種類だったそうです。

  • オオバマホガニー

ビック・リーフ・マホガニー、ジュニュイン・マホガニー、セントラル・アメリカン・マホガニー、ホンジュラス・マホガニーが分類されます。上記の背景から、キューバン・マホガニーが入手困難になったことで他国からの需要が一気に高まったことで出現。今では植林を行うまでになり、一大産業となっている。

マホガニーの中では植林が進み、供給量が増えたことで、一番安価に手に入る種類となったが、ホンジュラス・マホガニーだけはワシントン条約に登録されていることで輸出入の検査や証明が必要となる。

  • メキシコマホガニー

パシフィック・コースト・マホガニー、メキシカン・マホガニーなどになり、グアテマラやメキシコ南部に生息しているマホガニーになります。こちらもワシントン条約に登録されているようで、キューバン・マホガニーよりもレアな材になってきているそうです。

マホガニー_原木

マホガニーの歴史について

マホガニーが初めて発見されたのはカリブの島だったようで、マホガニーの名前の由来は「黄金色」という意味からきているそうです。マホガニーは世界三大銘木のうちのひとつとされ長年愛されてきましたが、そもそもマホガニー材が人気になったのは1700年代のことで、当時から人気があったウォールナット材が環境変化によって採れなくなったことで輸入が禁止された代替えとしたのが始まりのようです。それまでは家具の主流だったウォールナットが手に入らないということで、当時はかなり市場も荒れていたのではないでしょうか?

マホガニー材は木目も綺麗で頑丈です。それでいて軽いことでウォールナットでは難しかった家具などの製作が可能になりました。また、加工性にも優れたため、細かな装飾のデザインなどもつくれるようになり、一気に人気に拍車がかかったようです。ここから、いわゆるウォールナット時代からマホガニー時代へと移行していくことになります。

マホガニー材_アンティーク家具

需要が高くなり、マホガニー材はどんどん伐採されていきました。マホガニーは先ほどもお話した通り、いくつかの種類がありますが、ほとんどが中南米産でした。そのせいで、中南米のマホガニーは絶滅に近い状態になってしまいました。そして、現在のように保護活動が進み、伐採や輸出入に厳しい規制がかけられるようになったのです。

その為、現在でも南米産のマホガニーを使用した家具は中々手に入れることは出来ません。当時のものがアンティークとして市場に出る以外、新たに家具を製作するのはほぼないでしょう。しかし、代替えとして類似したマホガニー材も多くなり、植林産業も進んだことで現在のように【マホガニー】と総称して手に入れることが出来ます。

マホガニー材の商品

マホガニーについてまとめ

以上がマホガニーについてになります。色合いや美しさなどからウォールナットに似ていますが、ウォールナットにはない軽さがマホガニーの特徴になり、加工性も良いので細かい彫刻などにも向いていることで家具などの装飾部分にも手の込んだ仕様ができます。

原産地によって高価なものや、手に入らないものもありますが、現在では植林した木材が主流となります。資源の枯渇が危ぶまれている中で、一緒に木を育てるというこはとても重要な作業となります。これからも生活を豊かにしていく上で必要不可欠な木材を大切にしていきたいですよね。

マホガニー_原木

マホガニー以外にも、色んな種類がある木材は選ぶ楽しさだけでなく、知っていく上で愛着も増し、経年変化を楽しめる事で共に生活を過ごすことが出来ます。これから、住宅を新築、リフォーム、リノベーションをお考えの方、少し雰囲気を変えたいからDIYにチャレンジしようとお考えの方は是非、参考にしてみてくださいね!

木材のことなら何でもご相談にのりますので、お気軽にお問合せくださいませ。また無料サンプルのご用意もございます!

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