音と暮らしを整える遮音の無垢フローリングとは?
住まいに無垢フローリングを取り入れる理由として、「自然素材の心地よさ」や「木のぬくもり」を挙げる方は多いと思います。
ですが実は、「音」の問題にも無垢フローリングは深く関係しているのをご存じでしょうか?
フローリングに変えてから「足音が響く」「下の階に音が伝わりやすくなった」という声も少なくありません。
特にマンションや集合住宅では、遮音性が重要なポイントになってきます。
そこで今回は、遮音性と天然木のぬくもりを両立できるフローリングについて、基本の知識から施工方法、選び方のコツまでわかりやすく解説していきます。
【今回の記事のポイント】
✔️遮音無垢フローリングとはどんなものかがわかる
✔️遮音性を高める工夫・施工方法がわかる
✔️専門家に相談すべきタイミングと注意点がわかる
初稿:2025/12/19
《目次》
・遮音の無垢フローリングとは?まずは基本を解説
・遮音の無垢フローリングが選ばれる理由と活用シーン
・遮音性を高めるための施工方法と素材の工夫
・天然木材.comで遮音の無垢フローリングを選ぶなら
・まとめ|音のストレスを減らす、やさしい空間づくりへ
遮音の無垢フローリングとは?まずは基本を解説
無垢フローリングとは、天然の木をそのまま1枚の板に加工したフローリング材のことを指します。
無垢材は、自然素材ならではの温もりや肌触りの良さで人気がありますが、「音の響きやすさ」がデメリットになる場合もあります。
特に、マンションや集合住宅などでは、遮音性への配慮が欠かせません。
そこで注目されているのが、遮音性を高めた無垢フローリングです。
素材そのものの質感はそのままに、遮音性を加味した施工や選び方を工夫することで、快適な住環境を実現できます。
無垢フローリングに遮音性はある?
「無垢材=音が響く」と思われがちですが、実は使い方次第で遮音性を高めることが可能です。
無垢フローリングそのものは、合板フローリングに比べて音が反響しやすい傾向にあります。
理由は、木材の硬さや下地の構造によるものです。
しかし、遮音マットや防音シートとの組み合わせや、遮音性能を意識した施工方法(捨て貼り工法など)を取り入れることで、十分な遮音対策が可能となります。
特に天然木の魅力である質感や香りを活かしつつ、足音や生活音のストレスを軽減したい方には、遮音仕様の無垢フローリングは理想的な選択肢です。
遮音等級LL45とは?初心者にもわかる基礎知識
無垢フローリングにおける「遮音性」を判断する基準として、よく目にするのが遮音等級「LL45」や「LL40」といった表記です。
これは、床に物を落としたり、歩いたりしたときの「軽量床衝撃音」に対する遮音性能を示したものです。数字が小さいほど遮音性が高く、静かに感じられます。
例えばLL45は、集合住宅で一般的に求められるレベルとされ、通常の生活音なら気にならないレベルの遮音性能を持っています。
遮音マットを敷く、二重床構造にするなどの施工方法により、無垢フローリングでもこの等級を目指すことが可能です。
《遮音等級の比較早見表》
| 等級 | 遮音性能の目安 | 特徴・感じ方 |
|---|---|---|
| LL40 | 高性能 | ほとんど音が気にならない |
| LL45 | 標準的 (マンション推奨) |
普段の生活音はほぼ気にならない |
| LL50 | 最低ライン (遮音対策としては低い) |
足音や物音が聞こえることがある |
| LL60以上 | 遮音性が不十分 | 音が気になりやすく、トラブルの可能性 |
遮音の無垢フローリングが選ばれる理由と活用シーン
無垢フローリングの魅力は、自然素材ならではの温もりと風合いです。
そこに遮音性を加えられることで、静かで快適な暮らしを求める家庭からの支持が高まっています。特に集合住宅や子育て世代、高齢者との同居など、生活音がストレスになりやすい環境では、「遮音×無垢材」の組み合わせは理想的です。
素材を選び、施工方法を工夫すれば、機能性と美しさを兼ね備えた空間をつくることができます。
一戸建て・マンションでの採用例
遮音の無垢フローリングは、戸建て住宅でもマンションでも導入可能です。ただし、それぞれに適した工法と注意点があります。
例えばマンションでは、管理規約で「LL45以上の遮音等級」を求められるケースがあり、遮音マット+直貼り施工や二重床+無垢材などの方法が用いられます。一方、一戸建てではより自由に素材を選べるため、音の響きに配慮しつつ好みの樹種を選べるのがメリットです。
《よく採用されるパターン》
⚫︎マンションリフォーム:LL45の遮音規定対応の直貼り無垢フローリング
⚫︎一戸建て新築:床下に断熱+遮音材を併用し、好みの厚み・木種を自由に選択
⚫︎2階の子ども部屋:遮音マットと合せて足音対策
小さな子ども・高齢者のいる家庭におすすめな理由
家庭内での足音や生活音は、家族間のストレスの原因にもなりがちです。
特に、小さな子どもが走り回る音や、物を落としたときの音は、下の階や隣室に響きやすく、「気をつかいながらの生活」に繋がることもあります。
また、高齢者の歩行や介護器具の移動音なども、無意識のうちに大きな音になってしまうことがあります。
遮音対策ができる無垢フローリングを導入することで、こうした音を和らげ、家族みんなが気兼ねなく暮らせる空間をつくることができます。さらに無垢材ならではのやわらかい肌触りや温もりは、赤ちゃんや高齢者にもやさしく、転倒時の衝撃も和らげてくれる点も大きな魅力です。
店舗・施設での遮音対策としてのメリット
飲食店や美容室、カフェ、宿泊施設などでも、遮音性とデザイン性の両立が求められる場面が増えています。
無垢フローリングは、木目の美しさや温かみで空間の印象をグッと引き上げる一方、足音・椅子の移動音・歩行音などが気になる場所では、遮音性の確保が課題になります。
そこで、遮音仕様の無垢フローリングを採用することで、落ち着いた空間づくりと快適な利用環境の両立が可能になります。特に店舗や施設では、音への配慮が「居心地の良さ」や「リピート率」にも直結するため、素材選びの段階から遮音性能を意識することが大切です。
遮音性を高めるための施工方法と素材の工夫
無垢フローリングを遮音性の高い床材として活用するためには、施工方法と使用する素材の選定がカギになります。
特にマンションや集合住宅では、床下の構造・使う部材によって遮音効果に大きな違いが出るため、事前に正しい知識を持つことが大切です。
ここでは、遮音性を高めるための代表的な部材「遮音マット・防音シート」や、施工のポイントについて解説します。
遮音マット・防音シートの役割と選び方
遮音を考えて、無垢フローリングを快適に使うためには、遮音マットや防音シートとの併用がとても効果的です。これらの素材は、床材と下地の間に挟むことで、足音や物を落としたときの「衝撃音」を吸収し、階下に伝わる音を減らします。
遮音マットといってもさまざまな種類がありますが、注意してみたいポイントは以下の3点です。
《遮音マット・防音シート選びのポイント》
▶︎遮音等級に対応した性能(例:LL45対応など)を確認
▶︎施工方法(直貼り or 捨て貼り)に合った製品を選ぶ
▶︎厚みと素材(ゴム系・フェルト系など)で遮音効果や床の高さが変わる
特に床高が限られているリノベーション物件などでは、薄くても高性能なマットが重宝されます。素材ごとの特徴も確認しながら、目的と予算に合ったものを選びましょう。
下地材・床構造との組み合わせで変わる効果
遮音性を高めるためには、無垢フローリングだけでなく、下地材や床構造との相性も非常に重要です。
例えば、同じ遮音マットを使っても、下地が合板かコンクリートかによって、音の伝わり方や吸収の仕方が大きく変わります。
また、直貼り施工(床に直接貼り付ける)と、捨て貼り施工(合板などの下地を追加して施工する)では、遮音性能に差が出やすい傾向があります。床下に空気層があることで音を逃がしやすくなるため、二重床構造を選ぶことで遮音効果をさらに高めることも可能です。
このように、床材・下地・施工方法の「三位一体」で遮音効果は決まります。製品選びと同時に、床構造全体を考える視点を持つことが大切です。
遮音と床鳴り対策の違いと注意点
「遮音」と「床鳴り」は、似ているようでまったく違う問題です。
遮音とは、音が階下に伝わるのを防ぐことですが、一方の床鳴りは、フローリング材のたわみや接合部の緩みで発生する音です。
遮音マットをしっかり敷いていても、無垢材が乾燥・収縮して床が動くと「ギシギシ」「パキパキ」といった音が鳴ることがあります。これは遮音性能とは別の問題であり、施工時の下地処理の甘さや、フローリング材の品質・乾燥状態によって発生します。
対策としては、信頼できる木材を選ぶことと、施工実績のある専門業者に依頼することが基本です。遮音対策と同時に、床鳴りにも配慮した工事計画が求められます。
天然木材.comで遮音の無垢フローリングを選ぶなら
「遮音の無垢フローリングって、実際どんな商品を選べばいいの?」
そんな疑問を持たれた方のために、ここでは選び方のポイントをわかりやすくご紹介します。
商品選びのポイントと人気樹種
遮音性を考慮して無垢フローリングを選ぶ際は、以下の3つの視点が重要です。
《遮音の無垢フローリング選びのポイント》
| チェック項目 | ポイント内容 |
|---|---|
| 樹種の硬さ | 柔らかめ(パイン・スギ)ほど、足音の響きが少ない傾向 |
| 厚み・幅 | 厚みがあるほど遮音性が上がりやすいが、施工高に注意 |
| 遮音材との相性 | 直張り施工に適した構造かどうかを確認する |
人気のある樹種としては、柔らかさと温もりを兼ね備えた「杉」や、デザイン性が高く人気の「ナラ(オーク)」などが挙げられます。
ただし、遮音材との相性や施工方法によって適する木材は変わりますので、個別に相談しながら選ぶのが確実です。
遮音施工が必要か迷ったら?相談・見積もりがおすすめ
「遮音対策、本当に必要なのかな?」
「無垢材に対応できる施工ってどれ?」
そんな疑問を持ったら、プロに相談するのがいちばん確実です。
特にマンションや集合住宅などでは、管理規約で遮音等級が定められているケースも多く、自己判断だけで進めてしまうと後からやり直しになるリスクもあります。
また、ご家庭ごとに求める音環境や使う部屋の条件は異なります。
子ども部屋、寝室、リビング、ワークスペースなど、目的に合った施工と木材選びが重要です。
天然木材.comでは、そういったご要望や不安に合わせて、遮音対応の施工方法や素材選びのアドバイス、ご相談も承っております。
まとめ|音のストレスを減らす、やさしい空間づくりへ
遮音性を兼ね備えた無垢フローリングは、見た目の美しさや天然木の心地よさを大切にしながらも、生活音によるストレスをやわらげる工夫ができる床材です。
集合住宅や子育て世代、店舗など、音環境に配慮したいさまざまなシーンで注目されており、床材そのものの選び方から、遮音材の使い方、施工方法まで幅広い視点が求められます。
この記事では、遮音性の基本的な考え方や遮音等級、具体的な工法、選び方のポイントまでを解説しました。
特に遮音対策と無垢材を両立させたい方にとっては、「木のぬくもり」と「静かな空間」を両立できるヒントになったのではないでしょうか。
ただ、遮音対策は住まいの構造や用途によってベストな方法が異なります。
だからこそ、「これでいいのかな?」と迷ったときには、プロに相談しながらじっくり検討するのがおすすめです。
天然木材.comでは、遮音施工を含めたご提案や、無垢材の特性に合わせたアドバイスを行っています。
不安や疑問がある方も、まずはお気軽にご相談ください。
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送料や価格、出荷・納期についての案内やサービス、お問合せも受け付けております。通信販売にて、全国各地のお客様へ向け、最短では当日発送を行うなど、お客様の期待にお応えいたします。(※地域によってお届け日が異なりますので、あらかじめご理解の上、了承ください。なお、沖縄・離島に関しては別途、見積もりをお出しいたします。)
これまでも多くのお客様・業者様よりご支持をいただき、嬉しいことに全国各地からご注文をいただいております。木材専門店として、取り扱う樹種の豊富さやバリエーションには自信があります!ぜひ、無垢材の採用をご検討中の方は、インターネットの通信販売にて全国販売が可能な天然木材.comをご利用ください。
なお、建設会社・設計事務所・工務店などには特別仕切り価格にて、商品を提供しておりますので、材料選びにお悩みの方はお気軽に!
コラム監修者からのメッセージ
監修者:滝口 敦
(2級建築士・宅地建物取引士・慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)MBA取得・既存住宅状況技術者)
木材の専門店として、今までも多くの木材を扱ってまいりました。天然木材のフローリングも含め、羽目板やその他無垢材商品を、その経験と実績をもとに、今後も皆様にご満足いただけるよう、良いものを提供していければと思っております。個人のお客さまも、法人・会社・業者様も含め、木材のことなら何でもお気軽にご相談くださいませ。