フローリングのきしみ対策!放置のリスクとは?

フローリングのきしみ対策!

「歩くたびにフローリングがギシギシ音を立てる…」
そんな悩みを抱えていませんか?
静かに過ごしたいのに、床から聞こえる不快なきしみ音・・・。
気にはなるけど「そのうち直るかも?」とつい放置していませんか?

実は、フローリングの軋み(きしみ)は放っておくと大きなトラブルにつながる可能性もあります
そこで今回のページでは、きしみの原因から具体的な対策、放置のリスクまで、わかりやすく解説していきます。

フローリング きしみ

【今回の記事のポイント】
✔️フローリングのきしみが起きる主な原因と仕組み
✔️きしみを放置するとどうなるか?安全性や快適性への影響
✔️きしみにくいフローリング素材と天然木材.comのおすすめ商品

初稿:2025/7/19

《目次》
フローリングのきしみとは?
フローリングきしみを放置すると?
きしみを直す方法!プロとの比較
きしみやすさは素材で変わる!
きしみに強いおすすめ商品紹介
フローリングきしみ対策で快適生活

フローリングのきしみとは?

フローリングの「きしみ」とは、床を歩いたときに「ギシギシ」「ミシッ」といった音が鳴る現象です。
これは経年劣化や湿度の変化、施工状態などさまざまな原因で発生します。
音がするだけと思われがちですが、実は床材や構造に問題が起きているサインかもしれません。まずは、どんな現象なのかを正しく理解することが、最適な対策への第一歩です。

《よくあるきしみの原因》
⚫︎フローリング材の乾燥・収縮
⚫︎床板と下地の隙間
⚫︎施工時の釘やビスの緩み
⚫︎根太や床組みのたわみ
⚫︎接着剤の劣化や不均一

フローリング きしみ

「きしみ」ってどんな音?どんな現象?

「きしみ」とは、フローリングを歩いたときに「ギシッ」「ミシッ」といった音が鳴る現象のことです。音の種類や大きさは場所や素材によって異なり、「小さなきしみ音が常に鳴る」「重いものを載せたときだけ鳴る」などさまざまです。
この音の正体は、床材同士や床材と下地がこすれ合うことによって生じる摩擦音です。木材は湿度や温度の変化によって伸び縮みする性質があり、その動きが原因で隙間が生まれたり、締め付けていたビスが緩んだりすることで「きしみ」が発生します。

「たまに鳴るだけだから大丈夫」と思っていると、実はその下で床板が浮いていたり、下地材が劣化していたりするケースもあります。「きしみ音=床の異常サイン」として捉え、放置せず原因を確認することが大切です。

フローリング きしみ

フローリングがきしむ原因は?音の種類別に解説

フローリングのきしみには、いくつかのパターンがあり、音の種類からおおよその原因を推測することができます。
例えば「ギシッ」と硬めの音がする場合は、床板と下地の間にすき間ができているケースが多く、下地の補修やネジ止めで改善できます。一方「パキッ」と弾けるような音がするときは、乾燥による木材の収縮が原因の可能性があります。

また、「ギュッギュッ」と擦れるような音は、フローリング材同士が強く接触して動いている状態を示しており、こちらも気温・湿度の変化で発生しやすいです。

無垢フローリング

《音の種類別/原因一覧》
⚫︎ギシギシ音・・・床板と下地の緩み・たわみ
⚫︎パキッ音・・・木材の乾燥・反り
⚫︎ギュッギュッ音・・・フローリング材のすき間・浮き
⚫︎コツコツ音・・・接着剤の剥がれや部分的な沈み
⚫︎バキッとした音・・・施工時の釘の浮き・根太のたわみ

このように、音の違いに注目することで、きしみの原因を特定しやすくなります。
原因に合った対策を取るためにも、まずは音をよく観察してみましょう。

フローリングきしみを放置すると?

きしみ音を「ただの音」と軽く見て放置していると、実は見えないところで床材や構造に深刻なダメージが進行している可能性があります。
音は小さな不具合のサインです。放っておけば、将来的に大掛かりな修理が必要になったり、安全性に影響が出たりすることにもなりかねません。生活の質や住宅の資産価値を守るためにも、早めの確認と対策が大切です。

音だけじゃない!安全面のリスクとは?

きしみ音が続くフローリングには、構造的なゆるみや劣化が進行している可能性があります。「ちょっと音がするだけ」と思っていたら、実際には「下地材が割れていた」「ネジが外れていた」なんてことも珍しくありません。

特に、小さなお子さんや高齢者がいるご家庭では、床の沈みや浮きがつまずきや転倒の原因になる危険性もあります。床の一部が柔らかく感じる、歩くと沈むような感覚がある場合は、構造的な不具合が進んでいるサインです。

無垢フローリング 子供

また、湿気やカビの温床になることもあるため、見た目以上にリスクが隠れているケースも多いです。
きしみ=劣化の初期症状として捉え早い段階で対応しておくことで、安全性も保たれ、長期的に修繕費も抑えられます。

日常生活への影響とストレス

きしみ音が慢性的に続くと、精神的なストレスにもつながります。
夜中にトイレに起きたとき、子どもが寝静まった部屋を歩くとき、「ギシッ…」という音が気になってそっと歩く…そんな経験はありませんか?
音に敏感な方は特に、「また鳴った…」と不安やイライラの原因になりやすく、暮らしの快適性が損なわれてしまうのです。

さらに来客時にきしみ音がすると、「古い家なのかな」「大丈夫かな?」と不安を与えてしまうケースもあります。日々の生活の中で気を遣うポイントが増えると、それだけで住まいへの満足度が下がる要因になります。

「音が鳴るだけ」と見過ごさずに、快適さや印象生活の質という観点からもきしみ対策を検討する価値は十分にあるのです。

フローリング チェック

きしみを直す方法!プロとの比較

フローリングのきしみは、すべてを専門業者に任せなくても、自分でできる応急処置で改善できるケースも多くあります。
きしみの原因は、木材のすき間や緩み、乾燥などによる摩擦や反りが関係しています。症状が軽ければ、市販のアイテムや道具を使って短時間で簡単に対処することも可能です。
一方で、下地や構造に関わる深刻な原因がある場合には、無理をせずプロに相談するのが安全です。
以下に、DIYとプロの対応でできることを比較してみました。

方法 主な対処内容 おすすめの場面
DIY 潤滑剤・緩衝材の挿入
ネジの締め直し等
音が軽い
部分的なきしみに気づいた時
プロ・専門家 床下補強・フローリングの張り替え
構造点検等
床が沈む
広範囲で音がする場合
フローリング きしみ

自分でできる応急処置とアイテム

「音が気になるけど、いきなり業者はちょっと…」という方に向けて、まず試してみたい簡単なDIY対策をご紹介します。
きしみの多くは、フローリング材と下地のすき間や摩擦が原因です。軽度な場合は、ホームセンターや通販で買える市販グッズである程度改善できます。

【DIYで試せる方法】
▶︎ フローリングのすき間に専用潤滑剤(きしみ防止剤)を注入する
▶︎ ビスやネジが緩んでいれば、締め直す
▶︎ 緩衝材やパッキンをすき間に差し込んで摩擦を軽減する
▶︎ 歩行時の圧力を分散するクッション材を敷く
▶︎ 根太がズレている箇所に木くさびやスペーサーを追加する

床工事 フローリング

ただし、これらはあくまで応急処置に過ぎません。
一時的に音が消えても、原因が深い場合は再発することもあります。
効果がなかった場合や床の沈みがある場合は、無理せずプロに相談しましょう。

個人のお客様からのご相談はもちろん、業者様からのお問い合わせもお気軽に!
張り替えなどが必要な場合は、最適なフローリング材をご提案いたします。

きしみやすさは素材で変わる!

実は、フローリングの「きしみやすさ」は、使われている素材によって大きく変わります。
天然木材(無垢フローリング)は、木の特性によって湿度の影響を受けやすく、きしみが起こりやすい一方で、経年変化を楽しむ魅力もあります。
一方、合板フローリングは構造が安定していてきしみにくい傾向があります。どちらが良いかは、使用環境やライフスタイルによって選ぶことが大切です。ここからは、それぞれの違いと素材ごとの特性について詳しく見ていきましょう。

無垢材 vs 合板フローリングのきしみやすさ

無垢材と合板(複合)フローリングは、見た目が似ていても構造が全く異なります
そして、この構造の違いが「きしみやすさ」に大きく関係しています。

無垢フローリングは1枚の天然木から削り出した贅沢な素材です。
自然な風合いや木の温もりが魅力ですが、湿度や気温の変化に敏感で膨張・収縮しやすく、それに伴ってきしみやすくなることがあります。これは木が「呼吸をしている」証拠でもあります。

無垢フローリング

一方の合板フローリングは、複数の木材を接着して層状にしたものになります。構造的に安定しているためきしみにくく、管理しやすいのが特徴です。ただし、長年使用すると接着剤の劣化によるきしみが起こることもあります。

項目 無垢フローリング 合板・複合フローリング
素材の構造 単一の天然木 複数の木材を接着した多重構造
きしみやすさ 温度変化で伸縮
➡︎きしみやすい
構造が安定
➡︎きしみにくい
メンテナンス性 メンテナンス次第で長寿命 定期的な補修や張替えが前提
見た目・質感 木そのものの自然な表情や肌触りが魅力 化粧シートや突板による表面加工
耐用年数(目安) 適切なお手入れで30年以上も実現 15〜20年程度が一般的

どちらが優れているというより、「暮らし方に合った素材選び」が重要です。
天然木材.comでは無垢フローリングも複合(合板)フローリングも両方取り扱っております。双方の良さを理解しているので、迷っている方はお気軽にご相談ください。また、無料のサンプル請求にて実際に商品を確認することも可能!ぜひ、ご活用ください。

きしみにくい天然木の種類とは?

天然木でも、「きしみにくい種類」があることをご存じでしょうか?
実は、木の硬さ・収縮率・繊維の密度によって、きしみの出やすさが違うのです。例えば、硬くて安定性の高い木は、湿度による変形が起きにくく、結果としてきしみも発生しにくくなります。
続いては、特にきしみにくくて実用性と美しさを兼ね備えた天然木材をいくつかご紹介します。

きしみにくいおすすめ天然木材

オーク

オーク(ナラ)材

硬さと耐久性に優れ湿度変化に強く収縮が少ない
どんな空間にもなじむ万能材で、フローリング以外にも家具や建具など幅広い分野で採用される樹種の一つです。

ウォールナット

ブラックウォールナット

高級感のある濃色で、硬くて狂いが少なく安定性が高い
ダーク色の色合いは、経年と共にツヤを出し、使い込むほどに味わいを増す樹種です。古くから高級志向の方に好まれ、アンティーク家具としても需要が高いです。

チーク

チーク材

油分が多く耐久性抜群!
湿度の影響を受けにくく、落ち着いた雰囲気にも良く合います。
木材の女王とも言われるチークは、色合いだけでなく、木目や表情といった風合いも良く、人気のある樹種です。

アッシュ

アッシュ(タモ)材

弾力性がありながら収縮率が低いのが特徴です。
清潔感がある白い色合いにハッキリとした木目が映え、和風・洋風どちらの空間にもマッチします。
バットやホッケースティックにも使用されるほど、強さとしなやかさを兼ね備えています。

カバザクラ

バーチ(カバ)材

緻密で安定した繊維構造により、音鳴りが少なく優しい印象の床になります。
バーチや樺、カバザクラなど、本来の樹木の種類は違えど、流通上や商品名では混同されて使われることが多いのでご注意ください。
天然木材.comでは、カバザクラをメインに扱っております。

木材を選ぶ際には、きしみにくさだけでなく、手触りや見た目価格とのバランスも重要になってきます。ぜひ、ライフスタイルに合った素材を選んで、後悔のない、理想の空間づくりをお楽しみください。

きしみに強いおすすめ商品紹介

「きしみにくくて、見た目も美しいフローリングを探している…」そんな方におすすめなのが、天然木材.comで取り扱っている高品質な無垢材フローリングです。
自然素材ならではの温もりと風合いに加え、きしみにくい樹種を厳選してラインナップしています。ここでは、中でも特に人気の2種類をご紹介します。
どちらも機能性とデザイン性を兼ね備えた、こだわり派の方にも自信を持っておすすめできる商品です。

オーク

商品例1:オーク(ナラ)材の特徴と使用感

オーク材(ナラ)は硬くて重厚感があり収縮が少ないため、きしみに強い天然木材として非常に人気があります。木目がはっきりとしていて、ナチュラルでもシックでも合わせやすい万能なデザインで、さらに、耐久性にも優れているため、長く住まう家にピッタリのフローリング材です。

天然木材.comでは、木目や色味のバリエーションが豊富で、お部屋の雰囲気に合ったオーク(ナラ材)を選ぶことができます。施工後の反りや割れにも強く、日常の湿度変化にも安定して対応します。床鳴りの心配を減らしつつ、自然な木の温もりを楽しめるのが特徴です。

「子どもが走り回っても安心な床がいい」「落ち着いた空間を作りたい」そんな方におすすめの逸品です。

⬇︎⬇︎ オーク商品はこちら ⬇︎⬇︎

ブラックウォールナット

商品例2:ブラックウォールナットの魅力

ブラックウォールナットは、深みのある色合いと高級感が魅力の無垢材です。
硬さと安定性に優れておりきしみにくい素材の代表格とも言える存在です。湿度変化にも強く、長期間使ってもほとんど狂いが出にくいのが特徴です。

天然木材.comでは、厳選された産地のブラックウォールナット材のみを取り扱っており、素材の質感を最大限に活かした加工がされています。落ち着いた雰囲気のリビングや、重厚感を持たせたい書斎にもおすすめです。

見た目の美しさだけでなく、機能面でも高い満足度が得られるため、長く使う床材として理想的な選択です。「他と差をつけたい」「本物志向のインテリアにこだわりたい」という方にぴったりです。

⬇︎⬇︎ ブラックウォールナット商品はこちら ⬇︎⬇︎

フローリングきしみ対策で快適生活

フローリングのきしみは、ただの生活音と思いがちですが、放置することで構造の不具合や生活ストレスにつながる重大なサインかもしれませ。この記事では、きしみの原因や放置によるリスク、DIY対策や業者対応の基準、素材によるきしみやすさの違いなどを詳しくご紹介しました。
特に、天然木材のフローリングは、木の種類によって「きしみにくさ」が大きく異なります。天然木材.comでは、オーク材やウォールナット材など、耐久性・安定性・見た目すべてにこだわった素材を取り扱っており、きしみが気になる方にも安心して選んでいただけます。

「床の音が気になる…でもどこから手を付ければいいかわからない」そんな方こそ、素材選びから見直してみてはいかがでしょうか?

オーク
ご自宅や店舗、オフィスなどに天然木フローリングを取り入れたいとお考えの方がいらっしゃいましたら、高品質で多樹種の無垢材の取扱いを誇る当社へお気軽にご依頼ください。送料や価格、出荷・納期についての案内やサービス、お問合せも受け付けております。通信販売にて、全国各地のお客様へ向け、最短では当日発送を行うなど、お客様の期待にお応えいたします。(※地域によってお届け日が異なりますので、あらかじめご理解の上、了承ください。なお、沖縄・離島に関しては別途、見積もりをお出しいたします。)

天然木材.comは木材専門の販売店として、天然木フローリングだけではなく、壁に張る無垢羽目板や、デッキ材内装の建具に至るまで、豊富な商品バリエーションをご用意しております。新築からリフォーム、リノベーションまでプロの建築の方々とも話せる知識を持ったスタッフが対応いたします。もし、商品に関連する質問や相談がございましたらお気軽にお問い合わせください。

これまでも多くのお客様・業者様よりご支持をいただき、嬉しいことに全国各地からご注文をいただいております。木材専門店として、取り扱う樹種の豊富さやバリエーションには自信があります!ぜひ、無垢材の採用をご検討中の方は、インターネットの通信販売にて全国販売が可能な天然木材.comをご利用ください。
なお、建設会社・設計事務所・工務店などには特別仕切り価格にて、商品を提供しておりますので、材料選びにお悩みの方はお気軽に!

コラム監修者からのメッセージ

監修者

監修者:滝口 敦

(2級建築士・宅地建物取引士・慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)MBA取得・既存住宅状況技術者)

木材の専門店として、今までも多くの木材を扱ってまいりました。天然木材のフローリングも含め、羽目板やその他無垢材商品を、その経験と実績をもとに、今後も皆様にご満足いただけるよう、良いものを提供していければと思っております。個人のお客さまも、法人・会社・業者様も含め、木材のことなら何でもお気軽にご相談くださいませ。

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