レッドパインの羽目板とは?
「レッドパインの羽目板って聞くけど、そもそもどんな木材なの?」
「パイン材とは違うの?」
そんな疑問をお持ちではありませんか?
無垢材を使った内装は、見た目にも空間にも温もりを与えてくれる人気のスタイルです。中でも「レッドパイン」は、ナチュラル志向の方から注目される素材です。しかし、実はレッドパインと一言でいっても、パイン材とは別物になります。木目や色合い、硬さ、扱いやすさなど、それぞれに異なる特徴があります。
この記事では、レッドパイン羽目板の特徴と人気の理由を丁寧に解説しつつ、天然木材.comで取り扱う「パイン材」との違いや魅力についても詳しくご紹介していきます。
さらに、実際の施工事例を交えて、「レッドパインがなくても、理想の空間づくりはパイン材でも叶えられる」ことをリアルにお伝えします。

【今回の記事のポイント】
✔️レッドパイン羽目板の特徴とメリット・デメリットがわかる
✔️レッドパインとパイン材の違いを専門的に比較
✔️天然木材.comの施工事例で、パイン材の魅力と可能性を体感できる
初稿:2025/4/16
《目次》
・レッドパイン羽目板の基本知識
・レッドパインのメリット・デメリット
・パイン材との違いについて
・パイン材の施工事例を紹介
・パインについてまとめ
レッドパイン羽目板の基本知識
レッドパインの羽目板とは、北欧やロシアなどの寒冷地で育つマツ科の樹木「レッドパイン(赤松)」を素材とした内装材のひとつです。
羽目板とは、壁や天井に使う板材のことで、空間に木の温もりをプラスするために使われます。
レッドパインはその中でも比較的安価で入手しやすく、柔らかさと加工性に優れた素材として人気があります。
木の表情や香り、経年変化を楽しめる無垢材を探している方にとっては、選択肢のひとつとして知っておきたい存在です。

レッドパインってどんな木?
レッドパイン(赤松)は、主に北欧やロシアなどの寒冷な地域で育つマツ科の樹木です。
寒い気候でゆっくりと成長するため、年輪が詰まっていて木目が美しく、独特の赤みがかった色合いが特徴です。
「パイン」という名前がついているため混同されがちですが、レッドパインは一般的なパイン材(ラジアタパインやニュージーランドパインなど)とは別の種類の木材です。
柔らかくて軽く、加工しやすいのも魅力です。DIYにもよく使われる素材で、木の香りも楽しめるため、自然派の方やナチュラルインテリアが好きな方に特に人気です。
また、木の表情が豊かで、節のある材を選べばラフで温かみのある空間になります。節の少ないものを選べば上品で洗練された印象になります。

羽目板に使われる理由とは?
レッドパインが羽目板に使われる大きな理由は、「加工のしやすさ」と「やわらかく温もりのある見た目」です。
羽目板は壁や天井に貼る板材のため、施工性が高い素材であることが重要です。レッドパインは木が柔らかいため釘打ちや切断がしやすく、初心者のDIYユーザーにも扱いやすい素材です。
さらに、レッドパインのナチュラルな木目と明るい色合いは、空間を優しく見せてくれます。特に北欧風インテリアやカントリースタイルとの相性が抜群で、「木の家らしい雰囲気を出したい」というニーズにぴったりです。
また、レッドパインは経年変化によって色味が深まり、時間が経つほどに風合いが増していきます。この変化もまた、無垢材ならではの魅力として人気の理由です。
レッドパインのメリット・デメリット
レッドパインの羽目板は、ナチュラルな質感とコストパフォーマンスの良さから人気を集めています。ただし、天然木ならではの特徴を正しく理解していないと「思っていたのと違う」と感じることもあります。
続いては、レッドパイン羽目板のメリットとデメリットをそれぞれ整理して、購入前の判断材料にしていただけるようにまとめました。
レッドパインの羽目板のメリット
レッドパイン羽目板の最大の魅力は、自然素材ならではの「やさしい風合い」と「扱いやすさ」にあります。
特にDIY志向の方にとっては、柔らかく加工しやすい点が大きなメリットです。壁や床、天井などの施工にも向いており、木の香りや温かみのある雰囲気も人気の理由です。
例えば、節ありの材を使えばラフな空間に、節なしの材を使えばスタイリッシュな印象に仕上がります。価格も他の無垢材に比べて手頃なため、「木を楽しみたいけどコストも抑えたい」という方にもぴったりです。経年変化で色が深まるので、長く使うことで愛着も増していきます。

レッドパインの羽目板のデメリットとは?
一方で、レッドパインには「柔らかさ」が裏目に出るケースもあります。
家具やモノが当たりやすい場所に使うと、へこみや傷がつきやすいという点は注意が必要です。特に小さなお子さんがいるご家庭やペットのいる空間では、使用場所を慎重に選ぶ必要があります。
また、木材の個体差が大きいため、節の出方や木目にばらつきが出やすいこともあります。ナチュラルな風合いが魅力とはいえ、「均一で整った見た目」を求める方には向かない場合もあります。
さらに、無垢材全般にいえることですが、湿度変化による伸縮や反りなどの調整にはある程度の知識が必要です。施工前には含水率や設置環境の確認をしっかり行うことが、トラブルを防ぐポイントになります。
パイン材との違いについて
レッドパインとパイン材は名前が似ていますが、実は種類も特徴も異なる木材です。
どちらも「柔らかくて加工しやすい」という共通点はありますが、見た目や性質、扱いやすさなどに細かな違いがあります。
ここでは両者の違いをわかりやすく整理しながら、パイン材がレッドパインの代替になるかどうかも一緒に考えていきます。
比較項目 | レッドパイン | パイン材 (天然木材.comで扱う商品) |
---|---|---|
色合い | 赤みがかったベージュ系 | やや明るめのナチュラルカラー |
木目 | 年輪が詰まりややシャープ | 柔らかく親しみやすい表情 |
節の出方 | 節が比較的大きくワイルド | 節の種類を選べる (節あり/節無し) |
硬さ | やや硬め | 柔らかめ |
加工のしやすさ | 加工しやすい | 非常に加工しやすくDIYに最適 |
耐久性 | 中程度 | 中程度(室内使用向け) |
価格帯 | 比較的安価 | 非常にコスパが良い |

見た目の違い|色合いや節の出方
見た目での大きな違いは、「色のトーン」と「節の存在感」にあります。
レッドパインは赤みがかっていて、全体的にシャープな印象です。年輪も詰まっているため、木目がはっきりと表れます。ナチュラルながら、少し引き締まった雰囲気を演出したい方におすすめです。
一方で、パイン材はもう少し明るく、優しい印象の色合いが特徴です。節ありタイプなら木の個性を楽しめますし、節なしタイプを選べば清潔感のある仕上がりになります。インテリアに馴染ませたい方や、柔らかい印象に仕上げたい方にはパイン材が向いています。
性能面の違い|硬さ・耐久性・加工性
性能面では、レッドパインの方がやや硬めでしっかりとした質感があり、施工後の存在感も強めです。耐久性もそこそこあり、壁や床、天井材としては十分に機能します。
パイン材はその分、柔らかく加工性に非常に優れているため、DIY初心者にも扱いやすい素材です。特に「釘を打つ」「カットする」「貼る」といった作業がしやすく、施工中のストレスが少ないのが強みですが、その反面、傷がつきやすい面もあります。しかし、ラフな仕上がりを楽しみたい方にはむしろ魅力となります。
レッドパインがないならパイン材で代用できる?
結論から言うと、「目的次第では十分に代用可能」です。
レッドパインのシャープな木目や赤みがかったトーンがどうしても欲しい場合は別ですが、「ナチュラルで温かみのある空間にしたい」「無垢の木材を使いたい」というのであれば、パイン材で理想を実現できます。
天然木材.comでは、節あり・節なしなど仕上がりの雰囲気に合わせたパイン材のバリエーションが揃っているため、レッドパインを探していた方でも十分満足できる選択肢が見つかるはずです。
施工例も豊富なので、「完成イメージが湧かない」という方も安心して選べますよ。
パイン材の施工事例を紹介
「やっぱりレッドパインじゃないと理想の仕上がりにならないかも…」と思っていませんか?
実は、天然木材.comで取り扱っているパイン材でも驚くほどナチュラルで心地よい空間をつくることができます。
ここからは、実際にパイン材をフローリングに使ったリフォーム事例を2つご紹介します。
写真付きのリアルな事例は、仕上がりのイメージづくりにも役立ちますので、ぜひ参考にしてみてください。
施工事例①
節の表情を活かした温もりの空間
こちらの施工事例は、節ありのパイン材を活かした、まさに「木の個性」を感じられる温もりのある仕上がりです。
フロア全体に使われたパイン材は、ランダムに現れる節と木目がナチュラルなリズムを生み出し、壁全体の白色との相性も抜群です。空間全体がまるでログハウスのような心地よさを放っています。


「木の表情をそのまま楽しみたい」「自然のままの素材感を取り入れたい」という方にとって、理想的な使い方の一例です。
また、色味も明るく、室内の照明とも相性が良いため、昼も夜もあたたかい雰囲気を維持できます。
「こんな仕上がりがパイン材でできるんだ」と思わず声が出るような、そんな完成度の高い空間です。
施工事例②
明るく開放的な壁面づくり
もうひとつご紹介する事例は、個人宅の床材に、節の少ないパイン材を用いた洗練されたデザインの空間です。
特に注目したいのは空間全体の明るさです。パイン材のナチュラルな明るさが、太陽光や室内照明を優しく反射し、開放感を引き立てています。


「ナチュラルだけど生活感は抑えたい」「清潔感のある空間にしたい」といった声に応えるような仕上がりです。
節が控えめな分、木目の表情が穏やかで、上品な雰囲気が漂うのも特徴です。ホテルライクな内装を目指す方にもおすすめできる事例です。実際の写真を見ていただくと、「パイン材でもここまでできるんだ」と納得いただけるはずです。
今回ご紹介した2件の事例はどちらもフローリングの事例ではありますが、無垢羽目板のパイン材を壁面に採用し、空間にアクセントをつけたり、よりナチュラルな印象にすることも可能です。他にもパインだけでなく、無垢羽目板のレッドシダーやアガチスなどを採用し、天井や外壁に施工した事例などもございますので、ぜひ参考にしてみてください。
パイン材についてまとめ
レッドパインの羽目板は、その優しい風合いや加工のしやすさから、多くの人に選ばれている人気の内装材です。天然木材.comではレッドパインの代わりに、それに引けを取らない魅力を持った「パイン材」をご用意しています。
見た目のナチュラルさや温かみ、DIYでの使いやすさなど、レッドパインに近い特徴を持ちながらも、より柔らかく、施工性が高いのがパイン材の強みです。木材パネルの節あり・節なしを選べる点も、塗装や仕上がり、サイズにこだわりたい方は、ぜひ木材専門店の天然木材.comへご相談ください。
この記事を通して、レッドパインとパイン材の違いがクリアになり、「思っていたよりパイン材っていいかも」と思っていただけたのではないでしょうか。実際の施工事例をご覧いただければ、きっとその印象は確信に変わるはずです。レッドパインを探していた方も、ぜひパイン材という選択肢を一度見てみてください。
あなたの理想の空間づくりに、しっかりと寄り添ってくれる木材がここにあります。

天然木材.comは木材専門の販売店として、羽目板だけではなく、床に張るフローリングや、デッキ材、内装の建具に至るまで、豊富な商品バリエーションをご用意しております。新築からリフォーム、リノベーションまでプロの建築の方々とも話せる知識を持ったスタッフが対応いたします。もし、商品に関連する質問や相談がございましたらお気軽にお問い合わせください。
これまでも多くのお客様・業者様よりご支持をいただき、嬉しいことに全国各地からご注文をいただいております。木材専門店として、取り扱う樹種の豊富さやバリエーションには自信があります!ぜひ、無垢材の採用をご検討中の方は、インターネットの通信販売にて全国販売が可能な天然木材.comをご利用ください。
なお、建設会社・設計事務所・工務店などには特別仕切り価格にて、商品を提供しておりますので、材料選びにお悩みの方はお気軽に!
コラム監修者からのメッセージ

監修者:滝口 敦
(2級建築士・宅地建物取引士・慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)MBA取得・既存住宅状況技術者)
木材の専門店として、今までも多くの木材を扱ってまいりました。今回の無垢羽目板商品も含め、その経験と実績をもとに、今後も皆様にご満足いただけるよう、良い無垢材を提供していければと思っております。個人のお客さまも、法人・会社・業者様も含め、木材のことなら何でもお気軽にご相談くださいませ。