杉無垢フローリングの魅力と選び方
近年、自然素材を取り入れたインテリアが注目を集めています。
その中でも杉の無垢フローリングは独特の風合いと機能性から多くの人々に選ばれています。今回の記事では、杉の無垢フローリングの魅力や選び方、そしてメンテナンス方法などについて詳しくご紹介していきたいと思います。
【今回の記事のポイント】
✔️杉材の特徴がわかる
✔️杉無垢フローリングの魅力がわかる
初稿:2024/8/23
更新日:2024/9/24
《目次》
・杉無垢フローリングの特徴と魅力
・杉無垢フローリングの選び方
・杉無垢フローリングのメンテナンス
・杉無垢フローリングの施工事例
・杉無垢フローリングについてまとめ
杉無垢フローリングの特徴と魅力
杉は、昔から日本において利用されてきた貴重な資源です。
住宅はもちろん、建材や装飾品、伝統工芸に至るまで、幅広い用途で日本人に愛されている木材と言っても過言ではないでしょう。なぜこんなにも、杉が愛用されてきたのか?杉の特徴や魅力について解説していきたいと思います。
◆自然な美しさと温もり
杉は日本を代表する針葉樹で、その木目の美しさと柔らかな色合いが大きな特徴の一つです。
床に無垢フローリングとして使用することで、自然そのものの風合いを楽しむことができ、部屋全体に温かみと落ち着きをもたらしてくれます。
◆優れた調湿効果
杉無垢フローリングは、湿度を適度に調節してくれる効果があります。
湿気の多い時期には、湿気を吸収し、乾燥する時期には湿気を放出するため、室内環境を快適に保つことができます。針葉樹の多くはこの調湿効果を持っているとされますが、中でも杉はこの調湿効果高く、高温多湿な日本において重宝されてきた理由がわかります。
◆軽量で加工しやすい
杉は他の床の木材と比べても、軽量で柔らかいため、施工がしやすい木材です。
そのため、伝統工芸品や装飾品などでも扱われていますし、箸や弁当箱、薄くスライスしたものなども幅広い用途で使われています。柔らかさや柔軟性があることで、万が一、傷が付いてしまったとしても比較的簡単に補修できる点も魅力です。
◆心地良い香りとリラックス効果
杉材から放たれる独特の香りには、リラックス効果や抗菌作用があるとされています。そのため、アロマやディフーザーなどでも杉の香りが採用されたりしています。ふわっと心地良い香りが空間にひろがると、日々の生活に癒しを与えてくれ、帰宅時には安心感さえ覚えるほどです。森林浴をしているような感覚で、自宅での時間を過ごせたら、この上ない贅沢を感じることができるでしょう。
他にも杉材の魅力や活用方法はたくさんあります。
きっと床のフローリングだけではなく、身近なところでも杉は頻繁に使われているので、機会が合ったら注意して探してみてください。
杉材と言っても、杉にも色々な種類があり、国産で代表的な、秋田杉や吉野杉、屋久杉、天竜杉などが挙げられます。天然木材.comでも多種多様な国産杉を取り扱っておりますので、ご希望のスギ材がございましたら、いつでもお気軽にお問合せください。
杉無垢フローリングの選び方
ここからは、杉の無垢フローリングを選ぶ際のポイントについてお話ししていきたいと思います。
これから新築で床に杉フローリングを検討している方や、リフォーム・リノベーションに杉材を採用したいとお考えの方などいらっしゃいましたら、ぜひ参考にしてみてください。
ポイント1:グレードを確認する
スギのフローリングと言っても、木目や節の有無によって様々なグレードがあるのをご存知ですか?
節が少ないものは大木で芯材を使うケースが多く、節がない分、高級感があります。一方、節が多いものはある程度の基準をクリアしたら伐採し、製材するため、まだ若く枝も多いため、節が多いとされます。節が多いと、カジュアルでナチュラルな印象を与えてくれ、杉らしい表情を楽しめます。どちらも好みによりますので、用途や場所、雰囲気などに合わせてお好きな方をお選びください。
ポイント2:仕上げ方法を選ぶ
オイル仕上げやウレタン塗装など、フローリングには色々な仕上げ加工があります。
仕上げ方法によって見た目や手触りな度が異なり、オイル仕上げは自然な質感を楽しめますが、定期的なメンテナンスが必要です。ウレタン塗装は、耐久性が高く、メンテナンスがしやすいですが、硬さが出る場合があります。それぞれの特徴を理解した上で、お好みの方を選択しましょう。DIYをする場合でも、仕上げは重要になるので、特徴や機能性を考え、抜かりなく行いましょう。
ポイント3:厚みと幅を考慮する
フローリングの厚みや幅も大切なポイントです。
厚みがあるほど耐久性が高く、長く使用できます。また、幅広の板は高級感や余裕を演出し、幅が狭い板は伝統的でシャープな雰囲気を醸し出します。厚みや幅によって価格も異なるので、コストの面でも考慮しながら選択するのがいいでしょう。
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ポイント4:信頼できるメーカーや販売店を選ぶ
品質の高い杉無垢フローリングを手に入れるためには、信頼できるメーカーや販売店を選ぶことも重要です。商品の品揃えなどの他にも、実績や口コミを参考に、アフターサービスが充実しているかも確認しましょう。自社のHPに施工事例の掲載が多いのも判断基準になります。
天然木材.comでは、3つの安心保証をご用意しております。
杉無垢フローリングのメンテナンス
杉の無垢フローリングに限らず、無垢フローリングはメンテナンスすることを推奨しております。そうすることで長期的に、良い状態を維持でき、長持ちにも繋がります。
日常のお手入れとしては、乾いたモップや掃除機で埃や汚れを取り除く程度で十分です。頑固汚れをキレイにしようと、湿った雑巾を使用する際には、水分をしっかりと絞ってから拭き掃除を行います。定期的なメンテナンスとしては、オイル仕上げの場合は、数年に一度のペースでオイルを塗り直すことで美しさと耐久性を保つことができます。ウレタン塗装の場合でも、傷や汚れが目立つようになったら専門業者に相談し、再塗装を検討するのがいいでしょう。
また、メンテナンスの注意点としては、直射日光や過度な湿気は木材を劣化させる原因となりますので、カーテンやブラインドで日光を調節し、室内の湿度を適切に保つことが望ましいです。特にスギ材は日焼けもしやすいですし、湿気の吸収率も高いです。そのため、カビを発生させてしまう可能性もあるのでご注意ください。
重い家具の下面は空気の循環もあまり良くないので、湿気がこもりやすく、ゴミも溜まりやすいので要注意です。そして、家具を移動する際にフローリングに傷を付けやすいので、そちらにも細心の注意を払いながら移動させるようにしましょう。
杉無垢フローリングの施工事例
ぜひ、これから新築やリフォーム・リノベーションをご検討されている方は参考にしてみてください。
新築戸建住宅の2階に国産杉を採用!
1階のフローリングではチーク材を使用していましたが、2階には雰囲気を変えて国産杉を採用いただきました。杉独特の節や色味が空間に馴染み、柔らかく温かみのある空間になっています。
また、2階の居室のみならず、廊下にもそのまま国産杉のフローリングが続いています。シームレスな造りがフローリングの良さを引き立ててくれています。
子供がはしゃいで楽しむ空間に秋田杉!
秋田杉をふんだんに使ったキッズスペース。杉材は柔らかく肌触りも良いため、裸足で走り回るお子様には最適です。また、木特有の香りがほのかに香り、周囲を通り過ぎる人にも癒しを与えてくれます。
こちらの施工事例は秋田県になるので、地元建材を採用したいという意向も強かったため、秋田杉の採用に至りました。フローリングと合わせて、秋田杉の無垢羽目板も採用いただいております。
杉無垢フローリングについてまとめ
杉の無垢フローリングはその自然な美しさと機能性から多くの人々に支持されています。適切な選び方とメンテナンスを行うことで、長く快適に使用することができます。ぜひ、杉無垢フローリングを取り入れて、心地よい空間を演出してみてはいかがでしょうか。
杉の内装を検討中の方、杉の無垢材を取り入れたいとお考えの方がいらっしましたら、高品質で多樹種の無垢材の取扱いを誇る当社へお気軽にご依頼ください。送料や価格、納期についてのお問合せも受け付けております。通信販売にて、全国各地のお客様へ向け、最短では当日発送を行うなど、お客様の期待にお応えいたします。(※地域によってお届け日が異なりますので予めご理解の上、了承ください。なお、沖縄・離島に関しては別途、見積もりをお出しいたします。)
コラム監修者からのメッセージ
監修者:滝口 敦
(2級建築士・宅地建物取引士・慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)MBA取得・既存住宅状況技術者)
木材の専門店として、今までも多くの木材を扱ってまいりました。今回の杉無垢フローリング商品も含め、その経験と実績をもとに、今後も皆様にご満足いただけるよう、良い無垢材を提供していければと思っております。個人のお客さまも、法人・会社・業者様も含め、木材のことなら何でもお気軽にご相談くださいませ。