床材の種類について知っておこう!
一番初めに思いつくのでいくと「フローリング」や「畳(たたみ)」のイメージが強いのではないでしょうか?この他にも床材は色々あり、その種類や特徴、選び方などをご紹介していこうと思います。その中で、自分にあった床材選びを楽しんでいただければ幸いです。
それぞれの床材によって機能や質感などは違い、価格や手入れの方法も異なります。まずは床材の一般的な種類をご紹介していきたいと思います。
大人気の無垢フローリング
最近では、一番多く採用されている床材になります。シェアも広がり、床材のランキングでも必ず上位にくるフローリングですが、近頃は種類も豊富になり選ぶのにも一苦労…。
フローリングはご存知の通り、木材を加工したものになります。天然の原木をそのままスライスした無垢フローリングは、無垢材の風合いや肌触りなどが心地よく、自然派の方が増えたことで人気も高まっています。
また、複合フローリングと言われる合板の表面に薄くスライスした木材を貼って加工しているものも人気で、無垢フローリングに比べると比較的安価で手に入ります。
フローリングの特徴としては、なんと言っても木の持つ味わいです。木材の種類によって様々な表情を見せてくれますし、同じ木材であっても加工によっては木質や色合い、木目に節などが加わわりバリエーションは無限大です。また、経年により使い込むほどに深みが増していくので愛着も湧き、魅力も増します。
樹種の中でも耐水性に優れているものや、耐久性・衝撃に強いもの、逆に水分に弱いものなどさまざまです。樹種や加工方法によってメンテナンスも異なり、お部屋によって使い分けする方もいらっしゃいます。
そして、木の持つ特性から、香りによるヒーリング効果だったり、呼吸をして収縮をすることで調湿効果も持ち併せています。
実際にお手元で無垢材の質感や香りをお試しすることが出来る無料サンプルをご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
代表的な無垢フローリング
◆ ブラックウォールナット ◆
ウォールナットはクルミ科の広葉樹。古くからヨーロッパなどでも床材や家具として重宝されてきた木材になります。色はダーク色で、主要な木材の中ではトップクラスの硬さと耐久性を持ち、衝撃などにも強いです。
昔はウォルナット時代なんて言われる時代があったほど人気と需要があり、世界の三大銘木のうちの一つとしてその時代の家具なんかは今でもアンティークとして高値で流通しているみたいです。
ブラックウォールナットはその色合いから重厚な雰囲気やカジュアルに使いたいかたにおすすめです。塗装をすることで美しい艶や高級感をも漂わせてくれます。
ブラックウォールナットの無垢フローリングは弊社でも需要が高い商品になります。ブラックウォールナットのような濃い茶色の無垢材はブラックチェリーなどもあります。
◆ オーク ◆
オークはブラックウォールナット以上に幅広く使用されている木材になります。ブナ科の落葉樹になり、現在では北米産のものなどが多いですが、日本でも昔から愛されてきた木材の一つです。
密度が高く、硬いので傷が付きにくく丈夫です。そのため床材のフローリングとしては最適な種類です。また木目も美しく、虎斑と呼ばれる模様があるものは非常に珍しく高値で扱われるそうです。
また、オークは耐水性にも優れているので水回りの仕様も可能です。見た目の色合いは塗装や仕上げによっても変化しますから、色々な加工品を確認して自分好みのものを見つけるのも良いかもしれません。
オークの無垢フローリング商品はヘリボーンなどの種類もあったり幅が違ったりとオススメです。
◆ パイン ◆
パイン材はマツ科の針葉樹です。柔らかく加工もしやすいのでDIYなどでも広く利用されます。また、色が白いのが特徴で、パイン材を使用した部屋は明るくナチュラルな空間になります。
そして針葉樹は木材の中でも香りが高く、ヒーリング効果も発揮してくれます。時が経つにつれ艶を増しますので経年変化も楽しめます。
また、家具の材料としても人気が高いので、部屋をパイン材で統一される方も愛好家としているみたいです。さらに、経年変化を経て飴色に輝くパイン材の家具はアンティーク家具としても珍重されているものとなります。
パイン材の無垢フローリングはお子様にも安心して使用いただけます。
日本の伝統文化 畳(たたみ)
昔から日本の文化として受け継がれている畳(たたみ)も床材の一つ。
畳(たたみ)は、い草(いぐさ)という植物を加工して作られています。昔は畳職人さんがいて、全て手作業で畳を作っていましたが、今となっては工場にて大量生産を目的に機械で作られることがほとんどです。しかし、昔からの職人技があるので、高級な畳は今も尚、手作業で作られていて高価な床材として取り扱われているようです。
い草の香りや、独特の柔らかさや手触りは、日本人にとっては落ち着きますよね。今でも住宅には一部屋は和室をつくり、和の趣きを感じられます。
畳の代表的なサイズ
・京間(きょうま)本間(ほんま)関西間(かんさいま)
1間が6尺3寸の畳割で、畳のサイズは3尺1寸5分×6尺3寸(955mm×1910mm、1.824 05㎡)です。
主に近畿、中国、四国に九州地方と、西日本の大部分ではこのサイズが一般的です。
・中京間(ちゅうきょうま)三六間(さぶろくま)
1間が6尺んも畳割となり、畳のサイズは3尺×6尺(910mm×1820mm、1.6562㎡)のサイズになります。
主に愛知、岐阜などの中京地方や福島、山形、岩手の東北地方の一部、北陸地方の一部と沖縄、奄美大島などでも利用されているようです。
・江戸間(えどま)関東間(かんとうま)田舎間(いなかま)五八間(がはちま)
1間が6尺の柱割で、八畳間の場合、畳のサイズはほぼ、2尺9寸×5尺8寸(880mm×1760mm、1.5488㎡)のサイズになります。
関東や東北地方の一部、北海道に三重県の伊勢地方の地域で使用されているそうです。
・団地間(だんちま)公団サイズ(こうだん)五六間(ごろくま)
様々なサイズがありますが、2尺8寸×5尺6寸(850mm×1700mm、1.445㎡)が中心で、公団住宅やアパート、マンションなど共用住宅や高層住宅でよく使用されます。
柄が豊富で自由なタイル
タイルは海外など、靴のまま室内で過ごす国ではよく使用されます。
耐傷性が高く、掃除も簡単に出来るので室内での靴文化がある海外では重宝されるわけです。1枚1枚並べて施工するので、オリジナルの柄を作ったり、デザインすることが可能なのでオリジナリティーを表現したい方にも人気です。
ただ、タイルは滑りやすい特性があるので、滑りにくい加工がされているものを選ぶのがいいかもしれません。また、肌に触れた際は冷たく、床暖房を入れる方もいらっしゃいます。タイルとタイルの間の溝には汚れも溜まりやすいので、こまめにお掃除することも重要になります。
住宅内でよく利用される場所
・玄関
上記でも述べたようにタイルは耐傷性にも強く、掃除がしやすいことでお家の玄関などにはよく使用されます。色やデザインを選ぶことで、ご自宅の顔とも言える玄関が華やかにもシンプルにもなります。
・キッチン
タイルは元々焼かれて造られることがほとんどなので、耐熱性にも優れています。その為、火を扱うキッチン回りでオシャレさやオリジナリティーを出したい方にはおすすめです。
耐水性もあるので何かをこぼしたりしてもサッとお掃除が出来て常にクリーンな状態を保てます。
・お風呂場
こちらも上記同様、耐水性に優れているのでお風呂場や洗面所にも適しています。ただ、タイルはどうしても冷たさがありますので、寒い地域での冬場なんかは底冷えなどにもなり、ヒートショック現象にもなり兼ねないので対策が必要かもしれません。
柔らかく温かみのあるカーペット
カーペットはよく、ホテルや旅館、オフィスなどで使用されることが多いかと思います。クッション性があるので足音が気にならなかったり、歩き心地も柔らかです。
また、種類が豊富になるので素材や色、サイズにバリエーションが多いのも楽しめる一つと言えるでしょう。フローリングと比較しても滑りにくいので安定感があります。
一方、カーペットは繊維質などになりますので、ダニなどが繁殖しやすく、汚れが付いた際には染みなどにもなりやすいです。お掃除もキレイに水洗いなんて簡単にはいきませんので注意が必要かもしれません。
床材は他にも色々ある
今まで紹介してきた床材の他にも色々と種類があります。
・コルク
コルクは木の樹皮になります。このコルクを使用したマットもあります。コルクだけ聞くと一般的にはワインの蓋をするコルクを思い浮かべますよね?あれは密閉性や緩衝材として昔から使われてきたものになります。
・石
石の床材として代表的なのは大理石などがあります。豪華絢爛な住宅やホテルのロビーなど、高級感溢れる石。
硬く、綺麗な表面や天然の柄などが好まれますが、傷が付いたり、欠けたりしまうことも…。値段も高価なうえに、硬さから足腰への負担は大きいようです。
・クッションフロア
こちらは最近になって普及してきましたが、都心部などマンションが増えたことで騒音防止の観点からよく使用されます。名前の通り、クッション性に優れているので歩き心地は柔らかく、音も響きにくいです。
ただ、クッションですので重いものなどを長時間置いておくと痕がついてしまったりします。耐水性も多少はありますが、湿気などにはあまり強くないのでカビの発生が起こる可能性もあります。
床材の種類についてまとめ
探してみると色々な種類の床材があります。それぞれに特徴やメリット・デメリットがあるので、それをふまえて選ぶのが大切になってきます。中でも、現代に於いて需要が多いのは無垢フローリングになりますが、フローリングの中でも種類はたくさんあるので基本的なポイントを理解しておくことで最適なフローリングを選ぶことができます。
どんな空間にしたいか、何に重点を置きたいかによっても選ぶ基準が変わってきましす、ゴールを決めることで後悔のない決断が出来ると思います。是非、色々とイメージや想像を膨らまして納得のいくものを選んでください。
弊社は無垢材の専門店として豊富なラインアップをご用意しております。まずはお手元で無垢材のカットサンプルを試してみませんか?画像で見るのと本物の質感を味わうのとでは大きな差が出ます。また、特注やオーダーがございましたらお気軽にお問い合わせください。