業者様インタビュー(木の力・志賀社長様)
志:(株)木の力 志賀社長
滝:滝口木材(株) 滝口 彰弘
敬称略
滝:この度はアガチス及びレッドシダー羽目板、ウッドデッキとしてセランガンバツーをご採用頂きありがとうございました。
それでは、まず初めに木の力さんにつきまして少し教えて頂けますでしょうか?
志:(株)木の力 代表取締役を務めております志賀 正敏と申します。
当社は東日本大震災が発生した平成23年8月12日に創業しました。
当社は元々製材所の出身なのですが、住宅事業を分社化するという方針のもとで、もっと木材をふんだんに使って木造住宅ならではの良さを出して行こうということで、工法的にはツーバイフォーメインと高断熱高気密住宅を作っている会社です。また最近はリフォーム・リノベーションというところも引き合いが多く、そちらの方でも多く木を使っています。
滝:ありがとうございます。次に、今回弊社で納入させて頂いた3つの商品を採用された理由を教えて頂けますでしょうか?
志:まず色合いなんですけれども、和風、数寄屋造りというところでどうしてもその「和」というところを外してしまうとかえって乱れてしまうと。それと、杉の木を使って本格的に「和」にしてしまうと、やっぱりこうテイストがちょっと抜けてしまうので、和モダンといいますか、そういったところを意識していくのに、素性の良い木を選ばせて頂きました。
滝:セランガンバツーを採用された理由は何でしょうか?
志:もともと高耐久木というものは実際お客様の住宅でも、私どもは以前から施工をしており、取扱を始めてからかれこれ20年以上になります。その間朽ちることもなく現在に至っているということで、お客様の要望からも、メンテナンスの掛からないしっかりした木を使いたいということだったので、滝口さんに相談し、バツー材を納入しそれで施工をさせて頂きました。
滝:では、アガチスやレッドシダー羽目板、セランガンバツーに関して、お客様におススメしやすい点はどういったところでしょうか?
志:そうですね、アガチスに関しましては非常に素性の良い木です。そのため、天井材や壁材、化粧材に使うのに大変適しています。和風洋風問わず、本当に何に使っても良いかなっていう万能商品だと思います。
滝:レッドシダーはいかがですか?
志:非常に貴重な木ということで、お客様にもその旨を伝えていくんですけれども、やはりレッドシダーにおいてはその香りが実に独特なもので、非常に良い香りがします。出来れば無塗装で使える様なところが一番良いのかなと思います。天井とか、腰板とかですね、見える部分に出して。それとランダムな模様というのも今流行でもありまた非常に美しく、普通の木で塗装してしまうとチープ感が出るんですけれども、そのまま自然の風合いで持ってくるとかなり品質が良く見える木でもありますので、意匠的に使うのにすごく良いなと思いました。
滝:セランガンバツーについてはいかがですか?
志:バツーに関しては以前ですね、我々もデッキ材についてはジャラ材を中心に色々な材料を使っておりましたけれども、やはりこの木においては産地の資源管理が非常に厳しく行われていることもありまして、使うのにためらわないといいますか、乱伐で自然を破壊するような木ではないので、躊躇なく使えるなというところもお客さまにご理解頂きまして、コストに関しては他にちょっとだけ安いものもあるんですけれども、自然を破壊するような木ではないというところの観点においては、お客様に正しい商品を提供出来ているのかな、という意識でおります。
滝:羽目板やデッキ材は弊社以外にもたくさんのメーカーが取扱をしていますが、今回弊社をお選び頂いた理由は何でしょうか?
志:メーカーさん直接ということもそうですが、産地直接ということで、滝口さんでは商材がかなりそろっており、予算がある場合はもちろん、ない場合でもそれに見合った商材がないかということで、これからもご相談させて頂く場面があるかと思います。要は専門家に頼んでいるという意識でおります。
滝:羽目板やデッキ材を施工される際に、どの様なことに気を付けていますか?
志:デッキに関しては乾燥材ではありますが、やはり外部ですので収縮というところと、後々メンテナンスしやすくするためにビスなども後から抜きやすい様に作っております。羽目板に関しましては、高断熱高気密の過酷な環境下に入っていく材料になりますし、かなり表面に現しになるということで、しゃくり部分をなるべく深めに入れて実が抜けない位までしっかり入れながら施工をしていくと。見た目というよりは逆にそちらの方を重視にして、均等割り付けしないできちっと納めていくというところを意識しています。
滝:私どもの商品を知って、一番驚いたことがあれば教えて下さい。
志:我々も色々な材料を使っているのですが、材料が来てからのロス、歩留まりが悪かったんですね。でも滝口さんの材料だともうほぼ全部使える、ということで材料ロスがなく済んでいるところはすごく良かったなと思います。
滝:最後に何か一言お願いします。
志:これからも様々なハウスメーカーさんや建売業者さんが住宅産業にどんどん参入して来まして、地方にも絶え間なく来ていますが、地方ならではの、木をふんだんに使った家づくりを勧めていくということで、お客様に積極的にPRしていきながらそこで差別化出来る様に、滝口さんの力を借りて頑張っていきたいなというふうに思っております。
滝:私どもも差別化のお手伝いが出来る様、これからもご協力させて頂きます。本日はどうもありがとうございました!