無垢フローリング ~カビについて~
無垢フローリングの健康を保つことは、日々のお手入れやメンテナンスによります。
もし、カビや黒ずみが広がり、大きなメンテナンスが必要になった場合、金銭面でも大きな負担になり兼ねません。
大きなトラブルになる前に、お手入れの方法や無垢フローリングの扱いを知り、家での快適な暮らしを手に入れましょう!
今回はフローリングとカビについてお話していきたいと思います。
【今回の記事のポイント】
✓カビの発生に対する対策や、日々のお手入れ方法などがわかる。
初稿日:2020/08/30
更新日:2024/02/13
《目次》
・カビの発生原因とは?
・無垢フローリングをカビから守るために
・汚れが気になる場合の対処法
・塗装の種類とお手入れ方法
・毎日のメンテナンスで無垢フローリングを楽しむ
無垢フローリングのお手入れやメンテナンスでお悩みなどがございましたらお気軽に【お問い合わせ】ください。無垢材の専門店として正しい方法をお伝えいたします。
無垢フローリングに生えるカビとは?
気温が20℃を上回り湿度も高くなる頃は梅雨などもあり、ジメジメとした気候でカビが発生しやすい時期になります。そうなると住宅でもカビ対策のお手入れは欠かせません。
無垢フローリング材は保温性や断熱性、調湿性にも優れていますが、長年使用しているとカビが発生しないというわけではありません。カーペットやラグの下に黒くなったシミ汚れなどがあることはありませんか?それはフローリングに発生したカビかもしれません。
大切な無垢フローリングを綺麗に使い続けるためにも、カビ対策は必要なんです!
カビの発生原因とは?
フローリングの場合、食べこぼしや人の垢、髪の毛やフケなどのゴミが栄養分となり、カビの成長へと繋がります。
洗面所やキッチンなどの水回り、ソファーやカーペットの下は風通しも悪く湿りがちです。
そこに栄養分となる食べこぼしやゴミがあることでカビの発生を促すことになります。そうならないためにも日々のお掃除や、食べこぼしなどがあった際には素早く対処するなど清潔を保つ必要があります。
無垢フローリングをカビから守るために
今までお話した通りカビの発生から無垢フローリングを守る為にはどうしたらいいのか?まずは知識をつけ、長く良い状態でフローリングを維持できるようにしていきましょう。これでカビのお悩みも解決できると思います。
◆ 水や飲み物をこぼした場合はすぐに拭き取る
当たり前のことかもしれませんが、床に何かをこぼした際には早急な対処が必要とされます。
無垢フローリングにも水は大敵です。天然木を使用しているので水分を含むと吸収してしまう可能性があります。
そのため、水やジュースなどをこぼした際にはすぐに拭き取り吸収させないことが重要になります。
そのままの状態で放置してしまうと水ジミや汚れ、黒ずみなどの原因になってしまう恐れがあります。
また、雑巾などで水分を拭き取った後にはなるべく乾拭きをして、しっかりと水分を断ってあげることが大切です。
少しでも水分が残ってしまうと水垢などにもなりかねません。
◆ 掃除機などでホコリ掃除
日々のお掃除で掃除機やクイックルワイパーなどを使用してフローリングを清潔に保つ方は多いと思います。
無垢フローリングは肌触りも良いので素足で歩く人も多いはずです。
そのため、思っている以上に皮脂汚れや食べ物のカス、塵や埃があります。
目を凝らしてみて見ないとわからないような塵や汚れ、ゴミなども掃除機やクイックルワイパーなどで上手に取り除きましょう。
また、月に3~4回程度、乾いた布で乾拭きをし、しっかり汚れを拭き取ることもおすすめです。
それにより、表面に艶が出てキレイになり、フローリングも長持ちします。
ただ、だからと言って毎日のお掃除でゴミや塵を拭き取る際にも頻繁に水拭きをするのはあまりよくなく、洗剤などの使用も控えた方がいいでしょう。
毎日水拭きをしてしまうとフローリングの油分がなくなってしまい、逆に汚れなどが染み込みやすい状態をつくってしまいます。
また、長持ちの秘訣として水拭きをした後の乾拭き以外にも、定期的なオイルコーティングをしてあげることで無垢材を良い状態で保つことができるのでおすすめです。
それ以外にも耐水性に優れた無垢材を選ぶのも一つの手段です。例えばチーク材なんかは船舶のデッキ材としても採用されるほど耐水性・耐久性に優れているので水回りなどで採用されることが多いです。
汚れが気になる場合の対処法
では、気になる汚れがある場合やカビが発生してしまった場合にはどうしたらいいでしょうか?
① 水分を硬く絞った雑巾で落とす
乾拭きをしてもなお、汚れやカビが落ちずにフローリングの表面がザラザラとしたりシミが取れない場合には水分を硬く絞った雑巾などで水拭きしてあげましょう。
また、風通しを良くすることや晴れた日に行うことで水分の吸収を抑えることができます。もちろん、水拭きの後には必ず乾拭きもセットで行いましょう。
② アルコール消毒で撃退
カビは発生してもすぐに奥まで増殖するわけではありません。見つけ次第、素早くアルコール消毒を行うことで菌を撃退してくれます。
現在でも多く出回っている消毒用のエタノールなどを使用すれば簡単にカビを拭き取ることができます。
カビが発生し、シミになってしまうと菌は撃退できてもシミが付いた箇所の色を元に戻すことは難しいです。そうなる前に、アルコール消毒をしカビの発生を抑えるように対処していくことが大切です。
③ ワックスやオイルメンテナンスをする
カビを発生しにくくするためにワックスやオイルメンテナンスを行うのも良い方法です。
ウレタン塗装の無垢フローリングであれば半年に一度を目安に、オイル塗装の場合は定期的にメンテナンスをすることでカビの発生やトラブル防止に繋がります。
直射日光が当たる場所や水濡れしやすい場所に関してはその都度オイルメンテナンスをしてあげると長持ちにもなります。
無料サンプルもございますので、一度お手元で本物を実感してみてはいかがですか?無塗装の場合との違いも触れてみて感じることができます。
塗装の種類とお手入れ方法
最近では無垢材であっても塗装を施す場合が増えました。
色艶をよくしたい場合や、長持ちさせることが目的で、無垢材の自然な木目や表情を活かしつつ、長く愛用できるように塗装の種類も増え、種類によってはお手入れ方法も多少異なる場合があります。
【 無塗装 】
無塗装はその名の通り、塗装を一切施さず、自然の木材を楽しむものになります。
無垢フローリングならではの質感や温かみを直接感じることができるのが特徴で、自然派の方にはおすすめのフローリングになります。
しかし、無塗装ということもあり汚れが付くと落ちにくく、染み込みやすい特性も持ち合わせています。経年変化として傷やシミが味わいに変わることも楽しみの一つとして捉えるのがいいでしょう。
■日常のお手入れ方法■
無塗装のフローリングのお手入れ方法はいたってシンプルで掃除機やモップでゴミやホコリを取り除き、時々乾拭きをすることです。
水分を含んだ雑巾はなるべく使用しない方がいいでしょう。
無塗装の無垢フローリングは、水気を含んでしまうと木が膨らむため、傷みや毛羽立ち、ささくれにシミやカビなど、腐食の原因にもなります。
弊社でおすすめしているのは国産杉の無垢材を使用した無塗装フローリングです。スギ材は柔らかく肌触りもとても良いので無塗装で楽しむのが醍醐味でもあります。
【 自然塗装 】
自然塗装は天然油脂(オイル)を使用した仕上げ加工によるものを指します。
天然油脂は石鹸などにも使用される安心素材です。木材の表面からオイルを内部にじんわりと染み込ませ浸透させます。
浸透したオイルは木材を保護しつつ、木材本来の質感を残してくれるので人気の高い塗装になります。
■日常のお手入れ方法■
自然塗装も無塗装同様に掃除機やモップでゴミやホコリを取り除き、時々乾拭きをすることです。
年に1~2回のワックスがけの際は、なるべく塗装されたオイルと同じメーカーのワックスをかけることがおすすめです。それにより購入当初と同じ雰囲気を保つことができます。
【 ウレタン塗装 】
ウレタン塗装は主成分である合成樹脂がウレタン系の塗料になります。
フローリングの表面に塗膜をつくることで木材を保護し、薄い膜を張ることで汚れやキズを付きにくくするコーティングのような役割を果たします。色合いも複数あるのでお好みの色にすることも可能です。
■日常のお手入れ方法■
ウレタン塗装も今まで同様、掃除機やモップでゴミやホコリを取り除きます。その後、乾拭きをして水分を固く絞った雑巾で拭きます。
また、ウレタン・アクリル等の樹脂塗装品は、基本的にワックスなどを塗布する必要はありません。
ただし、光沢感を保ちたい場合など、半年に1回程度のメンテナンスをしても良いでしょう。
この時にあまり厚塗りをしてしまうと、シミや毛羽立ちの原因になりますので少し控え目に行うのがベストです。
(※販売されているワックスの記載をよく読み、使用上の注意を守り正しくお使いください)
弊社でも様々な仕上げ加工を施した商品が種類豊富にありますが、中でも自社独自の加工方法で仕上げたデザイン性にも優れたGROB商品が話題となっております。
おしゃれな空間をお求めの方には最適の商品です。是非、ご参考にしてみてください。
毎日のメンテナンスで無垢フローリングを楽しむ
傷や染みも味わいとして含めて楽しめるのが無垢材の良さでもあります。
暮らしの中でのトラブルと上手に付き合うことも無垢材の楽しみ方のひとつです。
無垢フローリングはフローリングの中でも天然の原木をそのままの姿で加工するので当初の趣もそのままに、キレイを維持することは難しいでしょう。
しかし、無垢材だからこその風合いや味わい、質感などは比べ物にならないほどです。そのため、人気も絶えず未だに需要が伸びているんだと思います。
他の床材に比べると確かにカビなどの発生はしやすいかもしれませんが、最近では加工技術も進化し、品質も良くメンテナンスも簡単に行えるものが増えてきたことで対策や対処もできるようになりました。
日本の気候においてカビをキレイさっぱりに無くすことは難しいことですが、知識を増やし上手に付き合えるようにすることが重要です。
せっかく選んだフローリングを長く愛用するためにも一つ一つの素材から見極めて、それぞれの特徴を抑えることで快適な暮らしを送ることにも繋がります。皆さんも是非、無垢フローリングに目を凝らし、あなただけの素敵な空間を造ってくださいね!
無料サンプルもご用意しておりますので、是非お手元で本物を実感してみてください。各種お問合せもお気軽にご連絡ください。